【刀剣乱舞】来派のお色気刀剣女士陸。 (ページ41)

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にひゃくよんじゅう。ページ41

_______そして、土曜日がやって来た。

　蛍と国俊の遠征のお見送りをして、本丸で昼餉を食べた。歯磨きを早めに終えた私は、すぐに部屋に戻ると、次郎さんが選んでくれた服に着替えた。

　主さまが誉百回記念で買ってくれた鞄に財布やすまほ、小さな手拭いを入れて、私は早々に準備を終えた。
　加州くんが午前塗ってくれたねいる、という爪に施された装飾を見ながら、集合時間までの僅かな時間を、私は乱くんがいる粟田口部屋で過ごした。

　包丁くんが「人妻感ある！」と抱きついて来たので、ずっと包丁くんの頭を撫でくり回していたら、集合時間の五分ほど前になっていて、

A 「それじゃあ行ってくるわね。」

乱「今度女士会やる時には根掘り葉掘り聞くからね！」

A 「……お手柔らかにお願いするわ。」

　乱くんに手を振って、粟田口の部屋を出た私は、無意識に早足で廊下を渡っていたことに気が付いた。

　……なにこれ、私超はしゃいでるじゃない。

　少し気恥ずかしくなりながら、国行が指定した集合場所である本丸の玄関前に向かった。ろんぐぶーつを履いて玄関を出ると、焦げ茶色のこーとを来た国行が待っていた。

A 「ごめんなさい、待ったかしら？」

明石「全然、自分も今来たばっかやし。」

A 「ふふ、ありがとう。今日の服装かっこいいわね、似合ってるわ。」

明石「おおきに。Aも似合ってはるよ。その、可愛い……と思う。」

A 「ちょっと、思うってなによ～。可愛いでしょ？」

明石「冗談冗談、かわええかわええ。」

　さっきまでは何処か落ち着かなかったけれど、国行と対面すると、何か心が落ち着いて、ぽかぽかして、いつもみたいに冗談も交えながらお話しすることができた。

　国行が「ほな行こか。」と、右手を伸ばして来たから、きゅっと左手を重ねた。すると、国行は顔を赤く染めて、左手で顔を隠すように覆った。

A 「ごめんなさい、こういう時は手を繋いだ方が良いのかと思ったの。」

　そう言って手を離そうとすると、国行は私の左手を強く握ると、

明石「いや、このままで良い……このままが良い。」

A 「？分かったわ。」

　そして、私と国行はげーとを渡った。