【刀剣乱舞】来派のお色気刀剣女士陸。 (ページ35)

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にひゃくさんじゅうさん。ページ35

愛染「いやぁ、俺もびっくりしたぜ？山鳥毛さんが顕現した時は！」

明石「いや、あれ完全に危ないお仕事してる人やん。」

　なっはっは！と声を上げて笑う国俊。本来なら新しい刀剣男士が顕現したその日の夜にお迎え会ならぬ宴会を行うんがこの本丸やけど、主はんが本丸におらず、準備ができてないっちゅうことで、宴会は明日に変更になった。

　国俊としばらく談笑していると、部屋の扉がスッと開き、Aが入ってきた。

A 「あら、国俊お帰りなさい。国行も、当番お疲れ様。」

愛染「おう、たでーま！なあなあA、山鳥毛さん見たか？」

A 「さんちょおもう？あぁ、新しい方ね！まだ見てないわ、今日顕現なされたの？」

愛染「おー、そうなんだって！」

　Aが部屋に入ってくるなり、国俊はAの元に近寄り、さっきの山鳥毛はんのお話をどんどんAにしていく。

　国俊の終わらなさそうな話に、Aな興味深そうに「うんうん」とか「それでそれで」とか、相槌を打っていて、その相槌が更に国俊を加速させていく。

愛染「それでな、それでな」

明石「国俊、ちょい落ち着き。Aお掃除から帰ってばっかやから、休憩させたって。」

愛染「うぇっ、そうだったのか、すまん！」

A 「大丈夫よ、ただちょっと座らせて頂戴。」

　くっしょんに座る時、自分の方を向いてAは「ありがとう」と口をぱくぱくさせながら言った。

　「おー」と素っ気なく返すと、Aはへらっと笑って、国俊の話を聞くことに専念し始めた。
　する事もないし、国俊の話も、さっき割と聞いたことが多かったこともあり、もれなく暇になった自分は仰向けにごろんと寝転がると、小さく欠伸をした後に目を閉じた。

　Aが他の男の話を興味深そうに聞いてるとこを見ていると、なにか小さなトゲのようなもんが心臓にチクリと刺さっていった。

　それと同時に、モヤモヤした黒い感情が出てこようとしていたから、自分は視界や意識をしゃっとだうんしようとした。