【刀剣乱舞】来派のお色気刀剣女士陸。 (ページ33)

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にひゃくさんじゅういち。ページ33

明石「さて、乱くんとこ行きまひょか」

　当番を終わらせて部屋に戻った自分は、汚れた服を洗濯もんの籠に放り込んで、箪笥から出した服に着替えると、乱くんが待っとる次郎はんの部屋に向かった。

　何やら次郎はんも協力してくれはるみたいや。

・

　ジャージ片手に部屋を出て廊下を進んでいくと、途中通りかかった部屋の中に、Aと三日月はんがおるのが見えて、思わず壁に隠れた。

　三日月はんの格好と、Aが戦装束から内番服に着替え、ほうきを持ってたことから、二人がこの部屋、物置部屋の掃除をしとる事が分かった。

　たかが掃除やのに、あの二人の組み合わせを見ると、以前買い出しに行った時に出会った＿＿といっても自分が勝手に見ただけだか＿＿他本丸で恋人関係にあった二人を思い出し、見逃す事ができんかった。

三日月「それにしても埃だらけだな、此処は。A殿、上の方はどうだろうか。」

A 「ここも埃が溜まってますわ。三日月さん、そこに置いてある道具取ってもらっても良いですか？」

三日月「これかな。」

　三日月はんがAに道具を手渡そうとした時、棚から片腕を離したAが体制を崩し、乗っていた脚立から落ちそうになった。

　“危ない”と声を出しそうになったとき、咄嗟に三日月はんがAを抱き抱えた。その勢いで、二人の顔がぐっと近づくのが見えた。

A 「すいません三日月さん！」

三日月「なに、気にするな。怪我は無いか？」

A 「ええ、三日月さんのお陰で無傷ですわ、ありがとうございます。」

三日月「そうか、それなら良かった。」

　ふふ、と微笑み合う二人を見て耐えきれなくなった自分は、早足でその場から離れた。
　目を合わせて笑い合う二人からはただの仲間という感じが一切してこなかった。

　それこそまるで、恋人みたいな。

明石「(自分は、何自滅してんねん……。)」

　無意識に、「くそっ」と言葉が口から漏れ出した。