【刀剣乱舞】来派のお色気刀剣女士陸。 (ページ25)

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にひゃくにじゅうさん。ページ25

明石「で、一体なんです？自分をこんな暗闇の中壁に押し付けて……。生憎やけど、自分こういう趣味は……。」

乱「ちょっと明石さん誤解しないでね。
　ボクは、明石さんの恋路を応援したいって思ってるだけだから！」

　応援……？と首を傾げる自分を他所に、目の前できっと可愛らしい笑顔を浮かべているであろう乱くんが、作戦なるものを語り始めた。

乱「Aさんは、他人の恋路には鋭い癖に、自分の恋愛に関しては鈍感だ。
　酷い方の鈍感ではないみたいだから、普通よりも少し押していけば、気持ちは伝わると思う。

　だーーけーーど！！

　今の明石さんの押しじゃあ全っ然ダメ！！
　このままだとAさんは全く気付いてくれないよ！」

　そうなんやろか……。と真面目に乱くんの話を聞いている自分が、七割八割くらいおった。乱くんの話は、意外と的に当たっとって……。

　
　なんとなく、Aは鈍そうやな、と思ってた所や。

乱「Aさんが明石さんになんとも思っていない、明石さんの気持ちに気付いていない今のうちから恋の駆け引きなんてしたら、関係は冷めちゃうの！

　だからまずは、“押して押して押しまくれ”作戦だよ！」

鶴丸「いいなその名前、驚きが描かれていそうだ！」

乱「Aさんに、明石さんの好意を知ってもらう！まずはそこ！任務に支障を起こさない程度ならぶっちゃけ何してもいいから、まずは気持ちをどんな形でも良いから伝えて！」

　ずいっ、と顔を近づけられている……筈。

　乱くんの言い分は大方あたってて、確かに自分には、押す力があまりなかったのかもしれん。

　押し引きの前に、まずは押して押して押しまくること。
　＿__自分の気持ちを、知ってもらうこと。

乱「ボクはAさんに、好きとはなんぞやを教える！少しでも知識が増えれば、Aさんの鈍な感が良い方向に行くかもしれないもんね！」

鶴丸「それじゃあ明石、頑張れよ。驚きの結果を期待してるぜ？」

　二人が去っていった廊下は、怖いくらい途端に静かになって、自分らしくないけど、不気味や。と思った。