【刀剣乱舞】来派のお色気刀剣女士陸。 (ページ18)

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にひゃくじゅうろく。ページ18

明石「っはぁ……、つら。」

　なんて、勝手に自分の口から出た言葉には、二択の意味がある。

　一つは、籠に放り込んだ酒の量が多く、結果的に籠自体が重いこと。この状態で鶴丸はんを待っておかないかん。
　……台車(かーと)持ってこれば良かったと、今更ながら後悔。

　もう一つは、さっきおった三日月はんとAの二人の他にも、A国華が恋人と思わしき刀剣と歩いている姿が存外多く見受けられること。
　中には、審神者と逢引しているのもおった。

　Aに対して所謂恋心なるもんを抱いている自分にとっては、中々酷な光景や。

　……あれは他んとこのAやー、と簡単に思えれれば良いものを、自分とこのAと重ねてしまって、逆に苦い思いをするだけやった。

明石「はぁ……。」

　もう一度大きな溜息を吐く。

　丁度その時、自分と同じく籠に大量の洋酒を入れた鶴丸はんが到着した。

　お互い、籠な入っている酒の量を見て苦笑いを零すと、「よいしょっ」と再度籠を持ち上げた。

鶴丸「主から金は多めに貰っているが、予算を超えたとなればえらいこっちゃだ。

　皆、特に長谷部や博多らへんからしつこく怒られてしまう。」

明石「あー……なんや想像できますわ。」

鶴丸「しかし、今日はいつにも増して賑わっているな。
　なんだ、何処の本丸でも歓迎会するのか。意外と皆暇なんだな。」

明石「今のうちにどんちゃんしときたいんちゃいます？
　噂によると、次は玉集めの任務になるそうですし。」

鶴丸「うわ、秘宝の里か….…。俺毎度出陣するんだよなぁ。」

　全く、爺の使い方を分かってねえなあ。

　なんて言うてる鶴丸はんだけど、満更でもないような顔をなさっていて、主はんに頼られてて嬉しいんやろか。と勝手に解釈した。

　余談だが、主はんが秘宝の里に鶴丸はんを連れて行く理由は、

　「鶴丸なら、落とし穴(今はもういない)とか毒矢とかの罠を普段の行い(落とし穴掘ったり落としたり)から一足先に気付けるんじゃないか」と思ったかららしいです。