【刀剣乱舞】来派のお色気刀剣女士陸。 (ページ13)

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にひゃくじゅういち。ページ13

________朝。

　といっても、今の季節は冬だから、外はまだ暗い。布団を被っていても感じる寒気に、私の身体は布団から出ようとしない。

　かくいう私の思考の方も、出たくない。と叫んでいる。
　時計は六時を指していた。
　いつも起きる時間帯である。

A 「ふぅ……、しょうがない。起きるかぁ。」

　嫌々身体を起こすと、私はすぐに内番服に着替えた。冬用の内番服は、内側がもこもこしていて、動きやすいけれども、とても暖かい。
　
　じゃーじのちゃっくを一番上まで上げて一息。
　……あったかい。

　
　そのまま部屋を出ると、私は洗面所に足を進めた。
　平安生まれの方々、本丸のおじいちゃん達はほとんどが早起きで、廊下を歩いていても、談笑している声が聞こえてくる。

　因みに、早起きが苦手なおじいちゃんは、髭切さんと岩融さんです。
　岩融さんは、今剣くんがいる日は、毎朝じゃんぴんぐだいぶをお見舞いされるらしい。体重はまったく重くないのだけれど、いかんせん高く跳ぶため、衝撃が強いとのこと。

　髭切さんは本当に早起きが苦手みたい。
　夏はまだマシなのだけれど、今の季節、冬になると何をしても起きず、毎朝膝丸さんが引きずりながら朝餉の席へ誘導している。

　因みに、朝餉の匂いを感じた瞬間に飛び起きるんだけど、あれはどういう原理なんだろう。

　洗面所に着いた私は、洗顔中の次郎さんの隣に立つと、自分も洗顔を始めた。

　今の蛍や国俊みたいに、出陣先で一泊している時は出来ないけれど、本丸に居る時は毎朝している。

次郎「おーAじゃないか。おはよう。」

A 「おはようございます次郎さん。今日は一段と冷えますね。」

次郎「そうねぇ、また“保湿めんどくさ～い”って、加州が言ってるだろうね。」

A 「あー、言ってそうですね。」

　それでも毎日保湿を続けるのは、主さまに会う時ガサガサな肌だと可愛く見られないからだそうです。
　
　本当に主さまが大好きなのね……。
　初期刀としてこの本丸を支えている加州くんは、誰よりも主さまと一緒にいる。
　主さまに対しての思い、忠誠心は、誰にも負けないんじゃないかしら。