ひゃくきゅうじゅうはち。 ページ42
白夜 「ただいまーー。」
本丸の扉を開けて、大声で言う。
次の瞬間、シーン……と静まり返っていた本丸に大きな音が鳴り響いた。
大勢の足音がドタドタバタバタと一斉に玄関へと向かってくる。
長い廊下の向こうから、我らが初期刀清光を先頭に、白夜本丸の刀剣たちが物凄い形相で向かってきていた。
白夜 「ひぇっ。」
その光景に、思わずビビって一歩下がる。
ってか、よく本丸の床抜けないな……最近の建設技術は進歩してんだなぁ……。と考え込む俺に、もうすぐそこまで来ていた清光が、俺の胸に飛び込んできた。
清光 「あるじいぃぃぃ! おかえりぃぃぃぃ! ねぇAさんは? Aさんは大丈夫だったの?」
そわそわとAちゃんの安否を気にする清光に、俺は玄関の外で待機していた長谷部に声を掛ける。
長谷部は、Aちゃんをとても丁寧に抱き抱えていてくれて、俺、っていうか審神者以外にはツンツンしているイメージの長谷部だけど、こういう所から、皆の事も思ってんだな〜って。
清光 「Aさん、眠ってるの……?」
白夜 「あぁ、泣き疲れちゃってな。」
燭台切 「主くんも、涙でぱんぱんだね。」
鶴丸 「おや、いつもみたく『かっこよくない!』とは言わないのか?」
燭台切 「___今日はね。Aちゃんも、主くんも、皆も頑張ったんだ。」
歌仙 「Aはいつ目覚めるかな。帰還を祝う宴を開きたいんだ。」
堀川 「良いですね!」
蜂須賀 「皆できちんと、彼女におかえりと言ってあげないとな。」
「あぁ!」「おう!」とあちこちで上がる賛成の声。
眠るAちゃんを中心に広がる暖かい輪。
その光景に、なんだか胸がぽかぽかしてきた。
Aちゃん。
早く目覚めて、皆に「ただいま。」って言ってあげないとね。
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まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 愛が止まらない人さん» ありがとうございます!なんとか終われて安心しています!これからも精進して行きますので、何卒宜しくお願いします! (2019年11月17日 21時) (レス) id: e544de2375 (このIDを非表示/違反報告)
愛が止まらない人(プロフ) - 続編おめでとうございます…!咲ちゃんの恋が仄めかされてめちゃめちゃニヤニヤしてますwww(お相手は何となく予想してますが、夢主ちゃんだったら面白そうですね)これからも楽しみにしてます! (2019年11月17日 18時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - これからも応援お願いしますね……むふふふ。 (2019年11月11日 21時) (レス) id: e544de2375 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 暁さん» むふふふ……どうですかねぇ、おちますかねぇ……うふふふ。 (2019年11月11日 21時) (レス) id: e544de2375 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - こうして、見習いちゃんは 恋におちていくんですね!! 私わかりますよ!作者さん!! これからも応援してますよっ! (2019年11月11日 0時) (レス) id: f3a52100c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2019年9月23日 22時