ひゃくななじゅうろく。 ページ18
明石 「(あのでかいのが力の根源っちゅう確信は無い…………けど!!)」
ズキズキと身体中から悲鳴を上げるも、明石は一歩、一歩と足を踏み出し、そして走り出した。
前方からは、苦無と槍の攻撃の嵐が降り注ぐ。
明石はそれらを避けるも、避けきれなかった斬撃は、傷だらけの身体に、新たな傷を与える。
けれど明石は止まることはなかった。
今、明石の視界に入っているのは奥で蠢く黒い影のみ。
あの大きな塊から伸びる影は、明石を追う槍と苦無だけではなく、髭切や鶴丸、そして乱たちと対峙する遡行軍全てと繋がっている。
その証拠に、影は天井や壁、更には床下にも伸びている。
本丸内が暗く、見えていなかっただけで、自分たちが走ってきた廊下にも、その影はあったのだろう。
____不意に、明石の足が止まった。
明石 「カハッ……!!!」
ごぽり、明石が口から血を吐き、よろり、と体勢を崩す。
明石の腹には、槍が突き刺さっていた。
明石 「っく、あぁっ!!」
右腕を後ろに回し、腹に突き刺さった槍を抜く、そして、左手に持つ刀で、槍を真っ二つにおった。
本体が折れたことで、槍が消滅する。
自滅行為だと分かっていながら、槍は、本体を明石に向かって投げていた。
自らが使えたのはあの咲。
どんな腐った性格をしてようが、主人は主人。
己の命一つで主人の願いが叶うなら………。
明石 「……ッ、まだや、まだ自分は死んでない!!! はぁっ……、もう、すこし、もぅ……。」
そして、どさり、と明石が倒れた。
明石から少し離れた場所では、未だ開かない部屋の中で、ついにAの顔色が変わった。
A 「ッ国行の神気が…………! 出なきゃ、ここから出なきゃ!!!」
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まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 愛が止まらない人さん» ありがとうございます!なんとか終われて安心しています!これからも精進して行きますので、何卒宜しくお願いします! (2019年11月17日 21時) (レス) id: e544de2375 (このIDを非表示/違反報告)
愛が止まらない人(プロフ) - 続編おめでとうございます…!咲ちゃんの恋が仄めかされてめちゃめちゃニヤニヤしてますwww(お相手は何となく予想してますが、夢主ちゃんだったら面白そうですね)これからも楽しみにしてます! (2019年11月17日 18時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - これからも応援お願いしますね……むふふふ。 (2019年11月11日 21時) (レス) id: e544de2375 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 暁さん» むふふふ……どうですかねぇ、おちますかねぇ……うふふふ。 (2019年11月11日 21時) (レス) id: e544de2375 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - こうして、見習いちゃんは 恋におちていくんですね!! 私わかりますよ!作者さん!! これからも応援してますよっ! (2019年11月11日 0時) (レス) id: f3a52100c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2019年9月23日 22時