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ひゃく。 ページ21

見習いは、着替えを入れていた袋から刃物を取り出した。


なんでそんなとこに入ってるのよ、と突っ込みたくなるけど、上手く言葉が出ない。見習いは刃を一撫ですると、その切っ先を私に向けて来た。




咲 「どうせ貴女は手入れで戻るんだから、これくらいどうってことないわよねぇ?」


A 「なに、を言って…………?!」




シャッ、という空気を裂く音が聞こえたかと思うと、私の顔に鋭い痛みが走った。そして、ツウッと私の頬を何かが伝うと同時に、私の視界が紅く染まる。

ぽたり、ぽたりと床に落ちたそれは、涙みたいに透明ではなく、





____赤い、紅い液体だった。





私の顔を斬りつけた見習いは、刃物を床に落とすと、「キャアアアアアアアア!!!!!」と耳が壊れそうなほど大きな、甲高い声で叫んだ。


「見習いさん?!」と外から声が聞こえる。
見習いは、計画通りとでも言うかのように、ニタニタと気色の悪い笑みを続けていた。





燭台切 「ごめん、入るよッ!!!!!」





ガラッ、という音と共に、何人かが脱衣所に足を踏み入れたのが分かった。

視界が紅く染まってよく見えないけど、燭台切さんに清光くん、髭切さんと三日月さんの4人だと思う。
あ、主さまも居る。




この現場を見て言葉を失う皆。好都合だと言うように、見習いが声を上げた。





咲 「Aさんが、「お前は必要ない」って自分の顔にナイフを突き刺したんです!!私、どうして良いのか分からなくてっ…………!」


A 「はぁっ……はっ、ふざ、けたこと言って、んじゃないわよ……!」





燭台切 「Aちゃん、ちょっとこの場だと、君の言葉は信用できないよ……。」

加州 「ッ…………!」



A 「そ、んなっ……!」




私では無くて、見習いの言っていることが正しい、と……?
なんで、来たばっかりの見習いの言葉なんか…………____いや、違う! この霧のせいだ。



バッと見習いを見ると、手で顔を隠していたけれど、その口は、三日月を描いていた。

この術の事を言いたいけれど、そんな意思とは反対に、口は全く開かない。






…………ぴーんち、って奴かしら。

ひゃくいち。→←きゅうじゅうきゅう。



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通りすがりの黒魔道士A - ぴのさん» むふふふそうでしょう何故なら白夜さんは私の分身ですから!!ごめんなさい調子乗りました笑 (2019年8月2日 22時) (レス) id: 731b8b8a7b (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 白夜さんかっこよすぎか!俺の刀剣は、欠けさせないってイケメンか! (2019年8月2日 12時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの黒魔道士A - 無花果(文アル,刀剣乱舞好きの元Na-na)さん» いやもうほんとに……何処おぉぉぉ??!! (2019年8月1日 22時) (レス) id: 0b7cab0fb0 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(文アル,刀剣乱舞好きの元Na-na)(プロフ) - はっはっは、私の千代ちゃんも何処へ行ったんだ…← (2019年8月1日 0時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの黒魔道士A - モンテスキュー(仮)さん» はぁぁぁぁぁい!!!!!続編にございます!!!!!応援ありがとうございまぁぁぁぁぁす!!!!! (2019年7月31日 23時) (レス) id: 0b7cab0fb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2019年6月8日 22時

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