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きゅうじゅうご。 ページ16

夕刻、稽古も畑当番も終わり、私たち、といっても私と国行だけなのだけれど、来派の部屋で(主に国行が)のんびりぐったり過ごしていた。


国俊と蛍は、短刀の皆と本丸の庭を駆け回っている。
窓の外からきこえてくる楽しそうな声に、自然と口角が上がってしまう。


今の声は謙信くんかな、あぁ、博多くん(極)に追いかけられてるのね………………あ捕まったみたい。



なんて平和じみたことを考えながら本を巡る。




明石 「なぁA。」

A 「なぁに? 国行。」


明石 「Aは自分のこと…………いや、やっぱえぇわ。」

A 「もぅ、なにそれ! 一番気になる終わり方じゃない。」

明石 「…………すまん。」

A 「ふふ、別に良いわよ。

今すぐに言えなくても、言わなくても。私はいつでも待ってるから。」



明石 「ははっ……Aにはお見通しっちゅうことか。」

A 「さぁ、どうかしらね。」




国行から本に視線を戻した私は、数分ほど本に集中していたけれど、ふと感じた違和感によって、その集中は途切れることになった。




A 「ひあっ?! ちょっと国行、 いきなり何?」

明石 「別にええでっしゃろ、蛍と国俊にはようやってますやん。」

A 「それはそうだけど……! って蛍と国俊はこんな事しないわよ?」





国行は、裏庭に通じている部屋の縁側で本を読んでいた私を包み込むように、後ろから抱き締めてきた。

急なことに驚いて変な声を出してしまったけれど、これはこれで背もたれができたから良いかもしれないわね。



それにしても、何で急にこんな事をし始めたのだろうか。そのまま国行に聞いてみると、




明石 「視界にAが入ったから?」

A 「ふふ、なぁにそれ。それなら私凄い回数抱き締められることになる、っていうかなってるわよ。」

明石 「せやなぁ……。」





しばらく2人で話していたけれど、ぬくぬくとした暖かさでうとうとしてきた私は、ちょっとだけ国行の胸を借りよう、と目を閉じた。









明石 「_______愛してる、って簡単に言えたら、楽なんやろなぁ…………。」









なんて言う国行の呟きは、朦朧とする意識の中では、まったく聞こえなかった。

きゅうじゅうろく。→←きゅうじゅうよん。



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通りすがりの黒魔道士A - ぴのさん» むふふふそうでしょう何故なら白夜さんは私の分身ですから!!ごめんなさい調子乗りました笑 (2019年8月2日 22時) (レス) id: 731b8b8a7b (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 白夜さんかっこよすぎか!俺の刀剣は、欠けさせないってイケメンか! (2019年8月2日 12時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの黒魔道士A - 無花果(文アル,刀剣乱舞好きの元Na-na)さん» いやもうほんとに……何処おぉぉぉ??!! (2019年8月1日 22時) (レス) id: 0b7cab0fb0 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(文アル,刀剣乱舞好きの元Na-na)(プロフ) - はっはっは、私の千代ちゃんも何処へ行ったんだ…← (2019年8月1日 0時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの黒魔道士A - モンテスキュー(仮)さん» はぁぁぁぁぁい!!!!!続編にございます!!!!!応援ありがとうございまぁぁぁぁぁす!!!!! (2019年7月31日 23時) (レス) id: 0b7cab0fb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2019年6月8日 22時

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