【刀剣乱舞】来派のお色気刀剣女士参。 (ページ9)

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はちじゅうはち。ページ9

見習いの挨拶も終わり、ぞろぞろと皆が大広間を出て行く。

これから見習いは、主さまに本丸を案内してもらうのだろう。その間、非番の私たちは自由にしていて構わないらしい。

愛染「なぁーなぁー、これからどうする？」

大広間を出た際、国俊がそう切り出した。

蛍丸「俺と国行は畑当番。」

国行も心底めんどくさそうに頷いている。でも、今日は畑当番に割り振られる人数も多いと聞いたし、あまり仕事は多くない、と思う。

あぁでも、ここの畑は広いからなぁ……。

頑張って、としか言えないわね。

愛染「Aは？」

A 「私は稽古場にでも行こうかな。やる事も無いしね。国俊も一緒にどう？」

愛染「本当か？！じゃあ俺も行く！」

「良かった～、やる事が出来たぜ！」と嬉しそうに笑う国俊につられて、私もふと笑みが零れた。

それから私たちは稽古場へ、国行と蛍は畑へと足を進めた。

稽古場は、手合わせを行う部屋とは異なり、好きな時に好きなだけ刀(木刀)を振るえる場所である。

主さまが、稽古場は大広間の次くらいに広く作ったとおっしゃるだけあり、その広さは他の本丸に引けを取らない。

と言っても、稽古場がある本丸は珍しいのだけれど…………。

稽古場に到着すると、中からはいくつかの声が聞こえてくる。

意外と皆来るものね、と思いながら稽古場に足を踏み入れると、廊下とは一風変わって、熱意がぶわっっと押し寄せてくる。

稽古場に居たのは、蜻蛉切さんに小竜景光さん、石切丸さん、小狐丸さん、そして蜂須賀さんと堀川くんの６人だった。

そこに私と国俊を入れて８人。

A 「ぁ、戦闘服持ってくるの忘れたわ。」

愛染「何やってんだよー。しゃあねぇなぁ。俺取ってこようか？」

A 「ほんとう？ありがとう国俊。助かるわ。」

「ちゃっちゃと取ってくる」と稽古場を駆け足で出て行った国俊。

ほんとに、これじゃあどっちが保護者か分からないわね。

数分後私の戦闘服を持って帰ってきた国俊は少し顔色が悪いように見えた。