さんびゃくきゅうじゅうなな。 ページ40
『私と一緒に、あの刀の歴史を変えましょう？』
“私”が、倒れた彼を抱える。そして何かゲートのようなものを出現させると、“私”は彼を抱えてそのゲートに足を踏み入れた。
途端にゲートは入り口を狭めていく。
その光景をぼうっと見ていた私は、突然振り返った“私”が、にやりと不気味に笑ったのを目にしてから慌てて二人を追おうとした。
しかし、
A 「待ちなさ＿＿＿＿ｯ」
明石 「A！！」
A 「国行！？なんで、」
左腕を国行に掴まれ、二人を追うことが出来なかった。
国行だけじゃない、蛍も、国俊も居る。もう本丸は夜明けが来たというの？嘘、だって私此処に半刻すら居てないわよ。
同部屋だったから、私が戻ってこないことに気が付いた？それとも、私が時空転移装置を使っているところを誰かに見られた？皆に気付かれないように行くつもりだったのに、結局迷惑を掛けてしまったわ……。
A 「ごめんなさい、迷惑掛けちゃったわ。本丸に帰ったら皆に謝らな……ってあらあら、どうしたの？」
蛍と国俊に半ば突進する形で抱き付かれ、最後まで言うことが出来なかった。私のお腹にぐりぐりと頭を押し付ける二人の小さくて可愛い頭を撫でながら、「どうしたの？」と聞く。
二人は震える声で、「心配した」と呟いた。心配？あら、私ちゃんと言葉を残した筈なんだけど……。
明石 「いや、あんな言葉残されたら誰だって心配するわ」
A 「え、あれ正解じゃないの？」
明石 「正解な訳あるか！なんや“探さないで下さい”て。」
国行の言葉にガーン、とショックを受ける。そんな、無断でお出掛けする時はああいう言葉を残すのが一番だって思ったのに……、私の勉強不足だったわ。
私は、蛍と国俊の視線に合うよう屈むと二人の頬に手を当てて、「ごめんなさいね」と謝った。
蛍丸 「Aが本丸を出て行った、って！」
愛染 「そしたら、本当に布団にA居ないしでぇ……！」
ぽろぽろと雫を流す二人を見て、私はとんでもない罪悪感に襲われた。
……私、不安にしてばっかりだわ。
さんびゃくきゅうじゅうはち。→←さんびゃくきゅうじゅうろく。
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まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 華音さん» ひぇ……本当いつもありがとうございます！こう言ってはなんですが凄く助かります笑(いつもすみません)更新頑張ります！ (2020年7月1日 20時) (
レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんにちわ( ´ ▽ ` )お久し振りです。早速最新話読ませて頂きました♪ですが最後の辺りで文章に誤字が御座いましたので^^;御報告を致します。誤「白夜さんが変え出てくる」→正「白夜さんが帰って来るのは」ですね☆それでは次のお話を楽しみにしております(*^^*) (2020年6月30日 14時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Ａ | 作成日時：2020年6月16日 23時
