さんびゃくきゅうじゅうに。 ページ35
A 「はぁ……、困ったわ。」
結局、今日のところは何も分からないまま、仕事がある主さまと咲さんはお部屋に帰った。一人残った私は、部屋の隅に山を作って座り、膝に顔を埋める形で思い悩んでいる。きっと、今の私を取り巻く空気の重さは計り知れないことでしょう。
瞼を閉じればすぐに思い浮かぶ、あの時の光景。私を穴に埋める時の彼の苦痛にまみれた顔、「見つけ出すから」と言った時の言葉の震え様、こびりついて離れない。
国行からは過去に囚われてはいけないと言われたけれど、そんなに簡単にいかないもので。足枷として、今もなお私の足を固く、きつく締めている。
……早く、抜け出さなきゃ。主さまにも、皆にも迷惑をかけてしまう。
A 「迷惑を掛けてはいけない……、もう私はこの本丸に来たばかりの子じゃないんだもの。一人でも歩ける様になったのなら、これくらい、自分一人で解決しないと。」
そうよ。修行に旅立った子たちは、自分一人の力で過去と向き合い、そして己の気持ちを固めて帰って来た。極めてきた子たちの中には、私より歳下の子たちだって居るわ。
その子たちが出来たっていうのに、私が出来ないなんて有り得ない。きっとまだ力を出し切れて無いんだわ、何処かで主さまたちに甘えてる。助けられてばかりだなんて、国華の名が廃っちゃうわ。
A 「よし、そうと決まれば話は早いわ。」
まずはあの人物の特定が必須ね。その特定するための方法をどうするか……、もう一度あの時代へと飛んでみる？それじゃあ確率が少ないわ、主さまたちの協力を……って駄目駄目、一人でやるって決めたんだから！
……あれ、もしかして私既に積んでる？
ううんそんな事は無いはずよ、きっと何か、何か方法はあるはずなの。
A 「……あっ、そうだわ！」
さんびゃくきゅうじゅうさん。→←さんびゃくきゅうじゅういち。
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まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 華音さん» ひぇ……本当いつもありがとうございます！こう言ってはなんですが凄く助かります笑(いつもすみません)更新頑張ります！ (2020年7月1日 20時) (
レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんにちわ( ´ ▽ ` )お久し振りです。早速最新話読ませて頂きました♪ですが最後の辺りで文章に誤字が御座いましたので^^;御報告を致します。誤「白夜さんが変え出てくる」→正「白夜さんが帰って来るのは」ですね☆それでは次のお話を楽しみにしております(*^^*) (2020年6月30日 14時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Ａ | 作成日時：2020年6月16日 23時
