さんびゃくろくじゅうきゅう。 ページ12
side Apprentice
咲 「……？」
＿＿Aさんの姿が、消えた。
私は今日、政府の本部に用事がある白夜さんに代わって、第一部隊の出陣の様子を、端末を通して見ていた。
第一部隊の皆さんは三組に別れていたから、パソコンの画面を三分割に区切って三つの映像を流していたんだけれど、その一つ、古今さんとAさんを映していたものから、パタリとAさんの姿が消えたのである。
咲 「どうしたんだろう。」
Aさんを映すカメラもあった筈、とパソコンを弄る。“A国華”と表示されているタブを表示したが、映像からはザーッという音しか聞こえず、そして真っ暗な画面がずっと映っているのみだった。
なんだか不気味さを感じた私は、慌てながらそのタブを閉じた。ホラー系は苦手なんです。
咲 「ぁ、古今さんが動いた。Aさんを探しに行ったのかな……？っていうかそれより、白夜さんに報告しないと！」
ただの迷子なら問題は無い……こともないけれど、消える直前まで、Aさんは確かに古今さんと一緒にいたんだ。
あの時一瞬、Aさんの髪の毛がふわりと靡いたのが見えた。つまりあの時、微かだけれど風が吹いたということ。その風が吹いた瞬間、突然Aさんが走り出した。古今さんはAさんのほんの少し前を歩いていたから彼女を捕まえることが出来なかった。
決して反応が極度に遅かった、とかそういうのじゃなくて。A国華は太刀の中では断トツに機動値が高いのだ。少しでも遅れを取ったならば、彼女との距離は大分空いてしまう。まさにさっきの古今さんである。
私は白夜さん宛に、今さっき起こったことを端的に、けれどちゃんと伝わるように、メッセージで送った。
既読はつかなかった……最悪政府から此方に向かう際に見てくれるだろう、それまでにAさんの居場所と安全が分かればそれに越したことはない。
ただ、もしも分からなかったら……？
不意によぎった嫌な予感。私はブンブンと首を振ってその予感を掻き消し、パソコンにかじりつくようにして、画面に集中した。
Aさん……！
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まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 華音さん» ひぇ……本当いつもありがとうございます！こう言ってはなんですが凄く助かります笑(いつもすみません)更新頑張ります！ (2020年7月1日 20時) (
レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんにちわ( ´ ▽ ` )お久し振りです。早速最新話読ませて頂きました♪ですが最後の辺りで文章に誤字が御座いましたので^^;御報告を致します。誤「白夜さんが変え出てくる」→正「白夜さんが帰って来るのは」ですね☆それでは次のお話を楽しみにしております(*^^*) (2020年6月30日 14時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Ａ | 作成日時：2020年6月16日 23時
