弐 ページ28
A 「山鳥毛さんは今日が初めてのお休みですか?」
山鳥毛 「あぁ。私は新参者だからね。顕現してから昨日までは、れべるを上げるために出陣尽だった。」
A 「あらあら……、お疲れ様です。」
山鳥毛 「何、我らの本職だ。苦ではないさ。」
「お饅頭いかがです?」とA国華から差し出された饅頭を口に入れた。もっちりとした饅頭を噛むと、途端に甘みが口の中に広がる。初めて感じた味に、私は少しばかりはしゃいだ。
そんな私に、A国華が「おかわりありますよ」と数個の饅頭を出してくれた。
A 「これ、あずさんが作ったんです。」
山鳥毛 「……?失礼、あづさんなどという男士は居たかな。」
A 「あ、ごめんなさい。小豆長光さんの事です。」
山鳥毛 「なんと、小豆長光はそんな名前で呼ばれているのか。」
A 「私が勝手に呼んでるだけですよ。」
ふふっ、と上品に笑うA国華。なるほど、幻の刀と呼ばれていただけあって、儚く、そして何より美しい。思わず見惚れていると、不思議そうな目で見られる。
こてんと可愛らしく首を傾げるA国華に、
山鳥毛 「すまない、少し見惚れていたようだ。」
A 「あらあら、嬉しいですね。」
なんて、少し意地悪く言ってみたが、軽く受け流されてしまった。ふむ、このくらいの口説き文句だと、彼女は傾きもしないのか。
A国華。別名 幻刀国華。その美しくも儚い刀剣に、誰もが彼女を欲しがったという。この彼女の余裕は、色々な男に詰め寄られるのは、慣れているということからなのだろうか。
山鳥毛 「君は罪な女だな。」
A 「……そうなんですか?」
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絵里奈(プロフ) - 受験ですか…!大変だと思いますが、頑張ってください!応援してますね! (2020年3月10日 17時) (レス) id: fc96f27cb2 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 銀さん» 了解致しましたっ!リクエストありがとうございます! (2020年2月1日 21時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
銀 - またまたリクエスト…続きのお話をお願いしたいです!あの一件で仲良くなった後、戦場にニ振りで出陣して戦う話をお願いします。…あ!続けてのリクエストなので、可能でしたら…という事で! (2020年2月1日 18時) (レス) id: a528b4582c (このIDを非表示/違反報告)
銀 - 読ませていただきました!山鳥毛さんやっぱ格好良いですね!有難うございます!(´▽`) (2020年2月1日 18時) (レス) id: a528b4582c (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 裕大@病み中低浮上さん» 了解致しました!リクエストありがとうございます! (2020年1月24日 18時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2019年12月3日 20時