弐 ページ3
白夜 「ふむふむ、これは巷で噂の『刀剣男士幼児化用薬』って奴だな。
身体に害はない奴だし、24時間で効果は切れるはずだから、そんな不安にならずとも、明石は元に戻るよ。
折角だから、子供の明石と思いっきり遊んでみたら?」
白夜 「それはそうと、鶴丸が明石に飲ませた犯人だってね……ちょっとお話を伺いに行ってくるよ。」
・
と、主さまは黒い笑みを浮かべて行ってしまったのだけれど、“大丈夫”ということが分かって安心した私たち3人は、思いっきり小さい国行と遊ぶことにした。
今も、現在進行形で蛍たちは庭を走り回っている。
国行は太刀の中でも機動が早い方で、小さくなったことで更に速度を上げたみたい。極めた国俊からも逃げている。
まぁ、国俊が手加減してるのもあるんだけど。
蛍と国俊は、普段自分たちが下の子という扱いを受けていることからか、自分よりも小さい国行に興味津々、といった感じで、普段味わえないお兄ちゃん感というものを絶賛感じ中だ。
愛染 「まてーっ! 国行ーーっ!」
明石 「じぶんはつかまえられんで〜。」
A 「あんまり走ると転んじゃうわよ〜」
蛍丸 「下にも注意してね。鶴丸さんの落とし穴あるから。」
明石 「ちゃあんとちゅういしてます〜……わぁっ?!」
コツン、と石か何かに躓いたのか、国行がころんっと空振り。
急いで国俊が駆け寄り抱き起こすと、国行は頬あたりを腕でごしごしと拭ったあと、うるうると瞳に涙を溜めていった。
そしてついには「うわああぁぁん」と声を出して泣き始めてしまった。
慌てて靴を履いて国行の元へ。
愛染 「国行痛いのか? どこが痛いんだ?」
蛍丸 「だいじょうぶ?」
明石 「おひざ……いたい。」
A 「血は出てないみたいね。でも一応水で流しておこうか。国俊、お願いできる?」
愛染 「おう! 国行、いくぞ。」
手を握りながら一緒に歩く二人の後姿は、本当の兄弟みたいだったんだけど……。
この時の私はそれよりも、
A 「こう言っちゃなんだけども、国行の泣き顔、とっても可愛かったわ……!」
蛍丸 「(……これ、主さんが言ってたしょたこん、ってやつ?)」
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絵里奈(プロフ) - 受験ですか…!大変だと思いますが、頑張ってください!応援してますね! (2020年3月10日 17時) (レス) id: fc96f27cb2 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 銀さん» 了解致しましたっ!リクエストありがとうございます! (2020年2月1日 21時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
銀 - またまたリクエスト…続きのお話をお願いしたいです!あの一件で仲良くなった後、戦場にニ振りで出陣して戦う話をお願いします。…あ!続けてのリクエストなので、可能でしたら…という事で! (2020年2月1日 18時) (レス) id: a528b4582c (このIDを非表示/違反報告)
銀 - 読ませていただきました!山鳥毛さんやっぱ格好良いですね!有難うございます!(´▽`) (2020年2月1日 18時) (レス) id: a528b4582c (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 裕大@病み中低浮上さん» 了解致しました!リクエストありがとうございます! (2020年1月24日 18時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2019年12月3日 20時