AM I SPECIAL (ページ9)

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花音「もーどうしよどれにしよどれも素敵ーーーーーーー！」

「早くしてわかるけど」

花音「よし！じゃあ明太パスタ！ ……いややっぱピザも捨てがたい…」

「わかった！私ピザ頼むからあなたパスタ頼んで！そんで分ければいいでしょ！」

花音「ちょっA、天才なの？」

「なんなの外食初めてなの？」

花音「………ねえ、陳腐な女からまた一つ聞くけどさ、１００友達なの？照史くんは」

「……１００友達ですね」

花音「ふーん、まあ当人たちにしか分からないものよね、お互いの関係性なんて」

「なんかねぇ…私も大学に入ってよく質問されるようになって、ちゃんと考えてみたんだけど

恋人はもちろん、友達も、幼なじみも、どれもしっくりこなくて、

まあ”親友”かなって、でもこれもちょっと違う気がする」

花音「え、幼なじみじゃないの？同郷でしょ？」

「高校からよ、生まれ故郷は違うの

私が高１の夏に大阪に引っ越してきて、１年のクラスで一緒だったの」

花音「あそうなんだ！方言も一緒だからてっきり」

「そうなの、似てるよね

あ、大毅は幼なじみよ」

花音「大毅って……ああ！口と声が大きい人！」

「はは！今度言っておくね！」

花音「あーね………はいはいはい！あなたたちの相関図が見えてきましたわ！」

「何それー」

花音「んー、まあ複雑ではないけどめんどくさいわね」

「え？どこが？てかなんで？」

花音「第三者から見たらわかっちゃうのよ」

花音「そんでめんどくさい上に、陳腐ね」

「お待たせいたしました、シーフードピザです」

「………はぁあー？？？」

花音「うわ、キレた」