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0.7話「無能」 ページ4
どうせ俺は役立たずだ。
俺の方なんて誰も向いてはくれない。
聞こえる名前は「影山」だ。
不意に目から雫が溢れる。
やだなぁ。
俺ってこんなに泣き虫だっけ？
涙が止まらない
止まれ、止まれ、、、
キャプテンの天宮が休憩と大きく言うと、
一生懸命馬鹿みたいにプレーしてたはずの影山とその他の人達は練習を止め、
休憩に入っていた。
それを確認すると一人、鼻水をすすりながら俺は誰も居ないであろう体育館裏に行った。
どうせ俺には影山みたいな才能なんて一つもない。
無能な俺なんてチームは必要としていない。
俺はくせっ毛の茶色の前髪をくしゃっとして震える声で
『情けないなぁ…』
と独り呟いた。
そうして俺は辛い日常からゆっくり時間が進むように部屋に引きこもってしまった。
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