秘密４７ ページ10
二口side
「姉貴ー、起きてるかー？」
部活が終わったあとにいつも来る病院。
そろそろ名前も顔も覚えられて看護士さんと話す機会も増えてきた。
「返事くらいしろよ、馬鹿姉貴。」
姉貴はというと、ここ最近で一気に体力が落ちたのかほとんど話さなくなった。
数時間の間に１回喋ればいい方だ。
目に見えて体調が悪くなってる姉貴を見たら、苦しくて苦しくて仕方ない。
『…け…んじ。』
か細い声が俺の耳に届いた。
幻聴かと思えるくらい小さな小さな声だった。
「ん？どうした？」
『お願い…が…あるの…。』
姉貴は細くなってしまった腕を使い、俺の目の前に何かを出してきた。
『…私が…いなくなったら…読んでね。それと…これを…私がいなく…なったら…バレー部…に渡して…ほしい…。』
こんなに何かを話そうとして必死に俺に伝えようとする姉貴は本当に強いんだなと今更思う。
「…任せろ。ねーちゃんらしいな…。」
涙が零れそうになるのを必死に抑えて笑ってみせた。
『け…んじ…がいな…かった…ら…私もう…死んで…た…よ。』
力なく笑うねーちゃんはひさびさに本当のねーちゃんを見せてくれたと思う。
「俺もねーちゃんがいなかったら死んでた。」
少し冷たい手をぎゅっと握るとねーちゃんは嬉しそうに笑った。
しばらくすると、すぅすぅと規則正しい寝息を聞かせてくれた。
そっとねーちゃんから手を離し、さっき受け取った２つの封筒を見る。
１つは俺宛て。もう１つはバレー部宛て。
こんな手紙、開きたくねーな…。
．
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影国赤(プロフ) - りーかさん» そうだったら嬉しいです！
本当ですかー？私もまだまだですよー (2016年2月21日 16時) (携帯から) (
レス) id: d0b3ca9761 (このIDを非表示/違反報告)
りーか(プロフ) - 影国赤さん» ぜったい友達も感動すると思います！そんなことありますよ！！私には作れませんもん！！ (2016年2月21日 15時) (レス) id: 7285f8f86f (このIDを非表示/違反報告)
影国赤(プロフ) - りーかさん» お友達にも喜んでもらえたら嬉しいです！
いやいや、そんなことないですよー (2016年2月21日 15時) (携帯から) (レス) id: d0b3ca9761 (このIDを非表示/違反報告)
りーか(プロフ) - 影国赤さん» いやぁー！だってこんなにも素晴らしい作品を見て欲しくて！！！もう思い出すだけで泣いちゃいますよ…泣 やっぱり才能ありますって！！ (2016年2月21日 15時) (レス) id: 7285f8f86f (このIDを非表示/違反報告)
影国赤(プロフ) - りーかさん» えっ！嬉しいです！！ (2016年2月21日 15時) (携帯から) (レス) id: d0b3ca9761 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影国赤
| 作成日時：2016年2月6日 15時
