秘密４５ ページ7
及川side
「Aっ…！」
病院だなんてことを忘れて勢いよく扉を開けた。
Aは何も声は発さずただ驚いた顔をしていた。
「ごめん…ごめんなさいっ…。」
俺が何度謝ろうが俺が何をしようがこの数週間俺はAといれる時間を無駄にしたんだ。
その事実は何をしても変えることはできない。
「…俺、Aに甘えてたんだよね。Aは優しいから。Aは俺より大人だから。」
それが逆にAを苦しめていたんだよね。
「でも、俺は部活とA２択に並べた時、部活なんか選べない。」
俺がAに突き放されたときに実感した。
A抜きでバレーやっても何も楽しくない。
俺は一体何をやってるんだろうと不安になる。
「Aがいないと何も始まらないんだよ…。」
俺がそう言うとAの目から１粒の涙が零れた。
『ご…めんね…。』
その弱々しい声はしっかり俺の耳に届いたよ。
「…Aはバレーが好きなんだもんね。俺にバレーしてほしいんだよね。」
気付くとたくさん涙が零れてきていた。
「Aが望むならなんだってするよ。これからはちゃんとバレーボールするから。」
その言葉を聞いてかAは優しく笑った。
「次、俺からのお願いっていうか約束聞いてもらってもいいよね？」
『いいよ…。』
この約束は必ず守ってもらいたい。
大好きで大好きで仕方ないAにだからこそ守ってもらいたい。
「Aが倒れたら俺の負け、俺が倒れたらAの負け。だからお互いに頑張りすぎないようにしようね。」
俺は得意な作り笑いではない本当の笑顔を浮かべた。
『…約束…ね。』
「うん。約束。」
Aの小さな小指に絡めた俺の小指は少しだけ震えていた。
．
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影国赤(プロフ) - りーかさん» そうだったら嬉しいです！
本当ですかー？私もまだまだですよー (2016年2月21日 16時) (携帯から) (
レス) id: d0b3ca9761 (このIDを非表示/違反報告)
りーか(プロフ) - 影国赤さん» ぜったい友達も感動すると思います！そんなことありますよ！！私には作れませんもん！！ (2016年2月21日 15時) (レス) id: 7285f8f86f (このIDを非表示/違反報告)
影国赤(プロフ) - りーかさん» お友達にも喜んでもらえたら嬉しいです！
いやいや、そんなことないですよー (2016年2月21日 15時) (携帯から) (レス) id: d0b3ca9761 (このIDを非表示/違反報告)
りーか(プロフ) - 影国赤さん» いやぁー！だってこんなにも素晴らしい作品を見て欲しくて！！！もう思い出すだけで泣いちゃいますよ…泣 やっぱり才能ありますって！！ (2016年2月21日 15時) (レス) id: 7285f8f86f (このIDを非表示/違反報告)
影国赤(プロフ) - りーかさん» えっ！嬉しいです！！ (2016年2月21日 15時) (携帯から) (レス) id: d0b3ca9761 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影国赤
| 作成日時：2016年2月6日 15時
