秘密５０ ページ13
二口side
「来たぞ、姉貴。」
いつも通り、病室へ入り鞄を隅に置く。
ベッドの隣に置いてあるパイプ椅子に座って、姉貴に話しかけた。
「今日はな、部活休みになったんだよ。点検だってさー。つまんねーよな。」
俺が一人で話してるみたいだけど、ちゃんと姉貴は目の前にいる。
「聞いてんのかよー。」
ははっ、と笑いながらそう言うとなんだか少しだけ異変を感じた。
どことなく姉貴の顔が苦しそうだった。
「…大丈夫か？」
立ち上がって、姉貴の頭を撫でた瞬間。
姉貴の呼吸が乱れ出した。
「…ねーちゃん！？」
『…っは…ぁ…はぁ…っ…。』
あまりに突然のことで一瞬頭が真っ白になった。
だけど、震える手でナースコールを押す。
「ねーちゃんがっ！早く…早く来てください！」
苦しそうなねーちゃんは額にうっすらと汗を滲ませている。
「ねーちゃん、頑張れよ。春高行くんだろ？なぁ、こんなところで…死ぬなよ！」
必死の呼びかけにも答えるはずはなく、医者と看護士が走って病室に入ってきた。
「運びますね。堅治くんちょっとごめんね。」
いるだけで邪魔だとはわかってるけど、ねーちゃんから離れられない。
「ねーちゃん！ねーちゃん！」
運び出されるねーちゃんと一緒に俺も病室を出る。
前を見るとあ然と立ち尽くす及川さんがいた。
「A…？」
ぽつりとそう呟く及川さんは何が起こっているのかわかっていないのだろう。
「おい…かっ…わさんっ…！」
俺はただただ泣きながら及川さんの服にしがみついた。
…このままじゃ…俺は一人だ…。
．
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影国赤(プロフ) - りーかさん» そうだったら嬉しいです！
本当ですかー？私もまだまだですよー (2016年2月21日 16時) (携帯から) (
レス) id: d0b3ca9761 (このIDを非表示/違反報告)
りーか(プロフ) - 影国赤さん» ぜったい友達も感動すると思います！そんなことありますよ！！私には作れませんもん！！ (2016年2月21日 15時) (レス) id: 7285f8f86f (このIDを非表示/違反報告)
影国赤(プロフ) - りーかさん» お友達にも喜んでもらえたら嬉しいです！
いやいや、そんなことないですよー (2016年2月21日 15時) (携帯から) (レス) id: d0b3ca9761 (このIDを非表示/違反報告)
りーか(プロフ) - 影国赤さん» いやぁー！だってこんなにも素晴らしい作品を見て欲しくて！！！もう思い出すだけで泣いちゃいますよ…泣 やっぱり才能ありますって！！ (2016年2月21日 15時) (レス) id: 7285f8f86f (このIDを非表示/違反報告)
影国赤(プロフ) - りーかさん» えっ！嬉しいです！！ (2016年2月21日 15時) (携帯から) (レス) id: d0b3ca9761 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影国赤
| 作成日時：2016年2月6日 15時
