十八言目. 君の大事なもの全て、さ ページ19
俺はケルベロスに柱を下ろすように目線で合図を送り
再度、城田君たちを見る
？「ちゃんを付けるな」
くぐもった声でケルベロスは俺に言う
貴「じゃあ、いつも通りに呼ぼうか？ケロちゃん？」
ケ「それもやめろ」
ぐるる、と喉を鳴らすが彼は何もせず
ふせの姿勢になり、目を閉じた
貴「心配しなくても何もしないさ
するんだったらこの屋敷に来る前からするよ」
真「ほ、ほんとにAが飼ってるのか・・・？」
貴「そうだよ」
城田君は心底信じられないといった顔で
俺を見る
まぁ、無理もないか・・・
貴「えっと、どこから話せばいいかな？」
俺としては何も語らずにいたいんだけど
御園君がそれを許すはずがない
園「貴様が狼男と僕は聞いているが？」
貴「うーんとね、狼男には２種類あるんだけど・・・
簡単に言えば『自身が狼である』これが多分セオリーだな
んで、俺の場合が『狼に憑かれている』どっちも狼男」
きょとん、と４人は納得していない顔をしている
一応、色欲の下位も周りにいるが遊び始めているので
聞いていないだろう
貴「うーん、幽霊に憑りつかれてるとでも思ってくれればいいよ」
園「そうか・・・では、貴様はどちら側なんだ？」
憂鬱なのか
城田君たちの方なのか
貴「さぁね？」
こんな事態に巻き込まれるなんて思ってなかったし
吸血鬼と関わるなんて何百年ぶりだよ
真「Aはどうしたい？」
貴「え？」
真「俺はAのことを友達だと思ってる
だから、強要はしたくない。Aの意思で決めてくれ」
てっきり『椿を一緒に止めよう』なんて言われると思っていた
しかし、俺なんかが踏み込んでいい問題なのか？
貴「できたら関わりたくないんだけど・・・うーん
そうだな、助っ人みたいな形でなら手伝えるかな・・・？」
これが俺に出来るせいいっぱいだ
真「ほ、ホントにいいのか？」
貴「いいよ。助っ人ぐらいなら俺にもできるだろうし」
にぱっ、と周りまで明るくするような笑いを城田君は俺へ向けて
手を差し出す
疑問に思いながら俺も手を出すと
ぎゅ、と俺の手を握り返してきた
真「よろしくな！！」
後ろで御園君がため息をはく
怠惰が横であくびをする
色欲がニコニコと見守る
俺は誰とも目線を合わせない
十九言目. 呪縛は解き放たれた→←十七言目. 守ってごらんよ
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駄天使 - コメント返しありがとうございます！無理はしないでくださいね！ (2016年10月10日 0時) (
レス) id: a5106845e0 (このIDを非表示/違反報告)
狼森犬歯(プロフ) - 駄天使さん» コメントありがとうございます！！そうですね、繋げてます・・・本編となるべく意味をつなげられるようにしていますがあまり気にしなくても大丈夫です！！まさか、気づいてもらえると思っていなかったのでうれしいです！！これからもよろしくお願いします。 (2016年10月9日 17時) (レス) id: e17c30f3fa (このIDを非表示/違反報告)
駄天使 - 面白いです！次回楽しみです。 質問なんですが、話の番号みたいなのって全部一緒に読むと一つの言葉になるようにつけてたりしますか？ちょっと気になったので。 (2016年10月8日 23時) (レス) id: a5106845e0 (このIDを非表示/違反報告)
狼森犬歯(プロフ) - ひめゆりさん» コメントありがとうございます！！頑張ります！！ (2016年7月25日 13時) (レス) id: 2a9ee0d896 (このIDを非表示/違反報告)
ひめゆり - 面白いです！応援してます！更新頑張って下さい！(ノ´∀｀*) (2016年7月25日 0時) (レス) id: 679f7594a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狼森 | 作成日時：2016年4月12日 17時
