誰に、何される？【ハイキュー!!】【短編集ver.】

水浴び Kotarou Bokuto ページ10

ー木兎光太郎




ーこの炎天下の中






木兎｢ヘイヘイヘーイ！｣





ーﾊﾞｼｬｯ





黒尾達と共に水浴びをしていた。





気持ちいいぜ！




黒尾｢お前の髪の毛へたってるぞー！｣





木兎「お前も寝癖落ちてるぞー！」





いつの間にか、汗だくだったTシャツは




水に濡れびしょびしょに。



髪の毛も見事にへたっている。





木兎「あっ、黒尾！ホースずるいぞ！」





黒尾｢ハッハッハッ｣



そう言って黒尾は、勢い良く蛇口を全開に。




ホースは、黒尾の手を離れてー





ーﾊﾞｯｼｬｯ！





そして魚の如く暴れ回る。




黒尾｢ぅわっ？！…あっぶね…｣




｢危ないじゃないわよ、黒尾｣





顔面に水を被った黒尾の後ろには、






真っ黒い笑みを浮かべたAがいた。





｢…びしょびしょなんだけど。





替えの服ないんだけど｣




木兎「！Aこっち来い！」



怒っているAを勢い良く




俺の腕の中に引きずり込む。





｢光太郎？どうしたの？｣





木兎「トサカあっち行ってろ！」




｢えっちょっ光太郎｣





黒尾は、何かを察したらしく。



なんか、すっげぇムカつく笑顔で消えてった。





｢光太郎ってば｣





木兎「はぁ…アイツになんか、






見られたくないんだけどな」




そう言って俺は、首筋に顔を埋めた。







ーﾁｭｯ




｢や…っ｣





木兎「下着透けてる…」





｢〜っ｣




木兎「だから、虫除け」




ーﾁｭｯ




白い首筋に、赤い花が咲いていく。





ー俺らは付き合ってない。けど、いずれー



｢っ…光太郎…っ。






ーなんで、好きでもないのに…｣





木兎「好きだからやってんだろ」





｢え、順番違g｣






木兎「どうでもいいだろ！」




順番？そんなの関係ない。




お前の傍に居れればいいんだよ。





｢光太郎、髪ぺしゃんこ可愛い｣





木兎「A、服透け透け」



俺は、もう一度抱きしめた。





濡れた服の冷たさと、キミの体温。





真逆過ぎて変な感覚だ。




俺は、鬱陶しい前髪をかきあげた。




ーそして、




木兎「お前、照れてるだろ？」





｢〜っ｣






木兎「やっぱ、A可愛いな！」




そう言えば顔を更に真っ赤にさせた。





本当の可愛いなお前。





水も滴るいい女って言うけど、





お前は何しててもいい女だと思う。




木兎「あと、男に可愛いは















ー言っちゃダメだろ？」

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