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密室と寒さ Akira Kunimi 2 ページ17

ー国見英2





国見「どうするの」





「電波ないから…ね」






国見「…はぁ」







俺とAは今、青城の体育館倉庫に






何故か閉じ込められている。







しかも、電波はない。最悪極まりない。






「…あー…さぶい…」



国見「鼻詰まってるけど」






「寒いんだって」






そう言ってバレーボールを抱きしめた。






その手さえもが震えている。








これはちょっと、まずいんじゃないのか?









国見「…はい」




「え」






国見「羽織れば」






俺はジャージを脱いで肩に掛けた。









少し肌寒いけど。





「いやいや、国見寒いでしょ」




国見「うん、寒い」





「いや、否定してよ」





国見「無理」





そう言えばAは、ジャージをおろした。





そのまま俺の肩に掛けた。





「大丈夫だから」






国見「嘘、手震えてる」





「…気の所為」







…なんでこう、意地っ張りなんだよ。





バーカ。






まぁ、そういう所も好きだけど。





国見「…こうするしかないか」




「国見!?」





国見「うるさい」





俺は、Aを抱きしめた。







そのまま俺は首筋に顔を埋めた。






「…っ」





国見「何」




「なんでも…」






あぁ、暖かい。





あぁ、苦しい。





こんなにも近いのに、届かない。





触れるのに、想いは届かない。






「ねぇ、国見」





国見「何」




「あったかい」






国見「そっか」






あぁ、この首筋に跡をつけてしまいたい。






このまま噛み付いて俺の物にしたい。








国見「ハァ…」





「…っ」




少しでも息を吹き掛ければ、反応する。






あぁ、神様。少しだけ許してほしい。





国見「好きなんだけど」






「は!?」





国見「この際言っとこうと」






「いやいや…」





がっくり、首を落とした。





え、嘘だろおいおい!?←キャラ崩壊





「…ハァ。…好きだよ、うちも」





国見「どんだけ不安にさせんの」




「いや、うん、悪気はない」





嘘だよ、照れ隠し。







ホントはよっしゃって叫びたい。






国見「…あーもう、A」





「っわ」






国見「よかった、ほんとに」






俺は、もう一度首筋に埋めた。





良かったただ、それだけ。






ーガラッ





及川「国見ちゃん!」





ドアの前には及川さん。





クソ川さん空気読めと、思った。

チョコとゲーム Kenma Kodume→←熱と体温 Keizi Akaasi ver.2



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はな - kodumeじゃなくて、kozume ですよ (2019年5月6日 0時) (レス) id: 25de99f362 (このIDを非表示/違反報告)
夏桜 - リクで赤葦でピンク入お願いします (2015年12月27日 13時) (レス) id: 821c060bbe (このIDを非表示/違反報告)
芹香(プロフ) - 3番目の国見ちゃんk大文字になってないですよ (2015年3月20日 2時) (レス) id: 7de9e67f01 (このIDを非表示/違反報告)
絶対零度(プロフ) - mayu7AAさん» 分かりました、リク受け付けました^^ (2015年3月8日 21時) (レス) id: 8e1db0cfda (このIDを非表示/違反報告)
絶対零度(プロフ) - 優奈さん» 分かりました、リク受け付けました。 (2015年3月8日 21時) (レス) id: 8e1db0cfda (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*珈琲* | 作成日時:2015年2月18日 16時

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