誰に、何される？【ハイキュー!!】【短編集ver.】

鬼ごっこの末に Toru Oikawa ページ1

及川｢A…逃げないの！めっ！｣




｢や、やだーっ！｣




私は今絶賛及川徹に追いかけられております。





課題が、終わらなくて逃げてきました☆





てか、もうかれこれ10分ぐらい走ってる…。




｢っ？！あれ？！いつの間にか図書室？！｣



目の前には、10分前に出たばかりの図書室。



ということは、校舎内一周したのかっ…！




｢とりあえず、入っちゃえ…｣




中に入ると、相変わらず人はいなくて。




とりあえず死角になりそうな一番奥の本棚の




後ろに隠れた。




ーｶﾞﾗｯ



及川｢あれ…ここでも、ないのかー…｣



ー及川ぁぁぁぁぁぁ？！




早くない？！来るの早すぎでしょ！




及川｢…岩ちゃんの所に逃げた…？｣



ーｶﾞﾗｯ




そうボツボツ言いながら、及川はどこかへ。



念の為に数分待ったけど、音もしないので。



｢ふぅ…逃げれた…｣






及川｢誰が逃げただって？｣




｢ひいっ？！｣



ーうん、及川の声だ。



後ろをゆっくり向くと、満面の笑みを浮かべた




及川がたっていました。



及川｢見え見えだったよ？…本の隙間から｣




｢は？！なんで言わないの？！｣




ほんとに、なんで言ってくれないの？！



ばかぁぁぁぁぁあ！




及川｢だってさー…｣



｢もーいいよ、勉強しよ…っ？！｣



及川｢ちょっ？！｣



私は振り向きざまに、自分の足に足をひっかけ




そのまま前のめりにー





ーｯﾀﾞﾝｯ！



｢ーｯ…｣





私の体に軽い衝撃が、走る。




痛くはない。



及川｢ったくー、ドジだなぁ…もう｣



｢か、顔近いっ！近いっ！｣



何故か、私の目には。



ー天井と真面目な及川が。




ー頭ぶたなかったけど。



及川｢わざと、近くしてるんだけど｣



｢なんでっ？！｣



及川｢ー好きだから、だけど｣




｢ーッ？！｣



好きだから？！えっ、あの。



頭が、ショートしてるんですけど。



好き…？及川が…？




及川｢だから、今日の課題も…。




下心あって…｣




｢えっ…｣




及川｢だって、鈍感だから。



ちゃんと、伝えないと。｣





そう言って及川は顔を背けた。





けど、すぐまた私を見つめた。




及川｢返事、ちょーだい？｣



｢わ、私はっ｣




及川｢早く言わないと、キスするよ｣




私の答えは



答えはー




ーﾁｭｯ




及川｢？！｣



｢好きっ…｣




及川｢うん。






ーけど、俺からキスしたかったなぁ｣

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