その手を汚さないで thirty-two ページ33
ーA
過呼吸症候群。
私が数年前から、悩むこと。
そして、もう一つ。
「いっ…ちゃった…っ!」
月島「悪くないよ、仕方ない
だって、
言霊だって暴走するんだから、心の様に」
「そ…だね…うん」
私の家系、正しくは母の家系が。
言霊を使う人だった。
言霊は、『言葉を具現化する』事ができる。
わかり易く言えば、ムカつく人がいて。
その人に向かって言霊を乗せ『死ね』と、
言えばその人は死んでしまうという事。
だから、菅原さんも忘れてしまう。
ー忘れてください。
そう、言っちゃったから。
月島「言霊は、Aの暴走と一緒に
暴走するんだから。自己暗示かけたら?」
「うん、『大丈夫、何も支障ない』。」
ー自己暗示。
両親が、居なくなってすぐに月島に
教えてもらった。
まぁ、テストなくなれー!とか、
数学なくなれー!とかは、言わなかったけど←
月島にも、昔言霊暴走させて危なかったし。
「じゃあ『絶対に間に合わせるから』」
月島「分かった」
そう言うと、月島は私の後ろに回り込んだ。
ーん?なんー
月島「ごめん」
ートスッ
背中に衝撃が走った。
くらりと揺らめく意識は闇にあっさり落ちた。
ー月島
言霊の暴走。最近起きてなかったケド。
絶対に情緒不安定になってたせいだ。
…急ぐには、直線に進むしかないので。
ー気絶してもらった。
菅原さんも、ある程度耐性があるから
効いてないかもよなんて、言葉は
胸に仕舞っておくことにしよう。
菅原さんは、どうせみんなに言ってしまう。
だったらー
月島「いっその事言霊で忘れてしまえば…」
でも、きっとAは。
そんな事しない気がする。
逃げようとするのが、Aの意思ではなく
皆と向き合って手を引かせようとしている。
そんなの無茶難題なのは、まぁ。
ー彼女自身が一番よく知っている。
そうだろ?
ーThe thought that I hid in the soul of language.
ーepisode 胸の奥に秘めた思いの咄
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星月もち(プロフ) - もう。むちゃくちゃ大好きです!友達募集とか、してたら、友達希望です!初コメなのに、すいません! (2015年1月24日 18時) (レス) id: 971a9e158f (このIDを非表示/違反報告)
みるきー。 - めちゃくちゃ面白いです!応援しているので、頑張ってください。 (2015年1月13日 17時) (レス) id: c9f4a09a35 (このIDを非表示/違反報告)
光彩の夜姫@羽衣(プロフ) - 絶対零度さん» 何で、冬休みの内に終わらせなかったんだろ!←うわぁあぁぁぁあぁ!!!あ、私の作品も是非見てみてください^^ (2015年1月11日 17時) (レス) id: 4ddcf491d2 (このIDを非表示/違反報告)
絶対零度(プロフ) - hinakさん» ありがとうございます!頑張ります(`・ω・)bグッ! (2015年1月11日 10時) (レス) id: 8e1db0cfda (このIDを非表示/違反報告)
光彩の夜姫@羽衣(プロフ) - めっちゃすごかったです!ちなみに私も冬休みの宿題終わってません!w更新頑張ってください! (2015年1月11日 4時) (レス) id: 4ddcf491d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*珈琲* | 作者ホームページ:http://touch.pixiv.net/member.php?id=16638503
作成日時:2014年11月20日 19時