ひな ページ44
ー自分視点ー
花乃ちゃんのクラスにはギリギリで勝ち、残るは決勝戦だけとなったところ。
流石に私もバレーと掛け持ちで出ていれば、後半戦だけだとはいえ消耗はしてきているし…
それに他のメンバーもそろそろ疲れが出てきている様だ。
『もうあと一戦だけだね。』
トーナメントの表を見にいけば、書き記してあるのは１年１組。
特に知らないのでわからないけれど、一年生で決勝まで勝ち進むのはあまりないのですごいことだ。もしかしなくても強い選手がいるのかもしれない。
そんなことを話し合いながら体育館の更衣室に向かい、身支度を少し整える。
どうせまた乱れるからと言って、放っておくわけにもいけない。
試合開始５分前。
荷物を置いた更衣室を出て体育館へと向かう。
途中でお手洗いに寄ろうと、ドアを開ければ洗面台に手をついて顔色を悪くしたひなが立っていた。
今にも崩れ落ちそうな不安な顔をして一瞬戸惑ってしまう。
『ひな！』
花園「…A」
私の顔を見るなりボロボロと涙を溢れさせて、彼女はくしゃりと顔を歪ませた。
星咲「篠原さんは花園さんについてあげてください。
幸い５人いますし。ね？」
彼女はひなの顔色を見てそう判断した。
花園「ううん、私は大丈夫…少し休めば良くなるから」
『ありがとう、星咲さん。ごめんね、途中で抜けて』
花園「だから私は…！」
チームのメンバーに小さく頭を下げればそんな謝る必要はないと、快く言ってくれた。
ひなの手を取って、いつも彼女が私にしてくれる様にゆっくりと医務室まで歩いていく。
途中の自動販売機でスポーツドリンクを買って飲ませてあげれば幾分か楽になったのか、顔色も戻ってきた。
『京一兄さん、ベッド貸してもらってもいいかな…ひなの具合が悪いみたいで』
よくお世話になる部屋の引き戸を引けば、怪我の手当てをしてもらっている女生徒と兄さんが中にいた。
赤葦「もちろん。消毒終わったらみるからちょっと待ってね。」
カーテンを横に引いて、ひなをベッドの上に座らせる。
寝転ぶかとも聞いたけどそこまでではないらしく、ヘッドボードにもたれかかって、少しきまづそうに指先を動かしていた。
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あやにゃん(プロフ) - hatajimamomokaさん» momokaさん、コメントありがとうございます♪ 若干話が迷走してはおりますが、最後までお付き合い願えたら光栄です( *´艸`) (2020年3月7日 19時) (
レス) id: 64c80b7f49 (このIDを非表示/違反報告)
hatajimamomoka(プロフ) - このお話めっちゃ好きです！更新頑張ってください！ (2020年3月7日 16時) (レス) id: 366eb10de3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやにゃん | 作成日時：2019年11月23日 22時
