体育祭５ ページ43
ー花園雛乃視点ー
少し休んでAの目の赤みが引けば、次はバスケの方の試合に出なければいけない。
皐月さんにテキパキと髪の毛のポニーテールを結び直され、リボンはきっちりと均等な長さで、完璧に見える様に…
昔、小さかった頃を少し思い出させる様な明るい空気を身に纏った彼女は、私たちに手を振って体育館へと小走りで行ってしまった。
伸びた髪の毛は左右にはねて、それと同時に紺色のサテンのリボンは陽を反射させて輝く。
同じく彼女を目で追っていた、隣の皐月さんの顔を盗み見る。
花園「…皐月さんって、Aの結構事好きですよね。」
皐月「それはまぁ、ご両親からお預かりしている大事なお嬢様ですし」
はぐらかす様にそう言った。
…はぐらかすってことはそういうこと…？
別に私は、ただただ口ではああ言っているけれど、意外と優しいよなっておもっただけなんだけど…聞き方がまずそもそも変だったか。
訴える様な目線に彼はくしゃりと髪を乱した。
皐月「よくある、親から子供に対しての愛情の様なものを履き違えてるだけですよ。
勘違いです。…それに徹様の隣で笑っているAさんの方が何倍も綺麗でしょう。」
私たちもギャラリーの方へ行きましょうかと、彼は少しぬるくなったアイスパックを持って私を見た。
ーーーーーー
バスケ館の二階のギャラリー席で女子バスケの第三回戦をみる。
相手は２年４組、後輩の浅野花乃ちゃんが在籍するクラスだ。
Aは一応変えの選手なのでウォームアップをして、ベンチ待機。
バスケは１０分を二回やるので、出るとしたら後半からだろう。
円陣を組むAと、他数人のクラスの女子を見下ろしながら、胸の奥底に湧くどろりとした感情に蓋をする。
ああやって他の人と笑っている彼女を見るのが嬉しいはずなのに…私はどうかしている。
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あやにゃん(プロフ) - hatajimamomokaさん» momokaさん、コメントありがとうございます♪ 若干話が迷走してはおりますが、最後までお付き合い願えたら光栄です( *´艸`) (2020年3月7日 19時) (
レス) id: 64c80b7f49 (このIDを非表示/違反報告)
hatajimamomoka(プロフ) - このお話めっちゃ好きです！更新頑張ってください！ (2020年3月7日 16時) (レス) id: 366eb10de3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやにゃん | 作成日時：2019年11月23日 22時
