体育祭 ページ37
文化祭が終わって、東京組が帰って数日。
今度は2週間の通常授業を挟んで体育祭が行われる。
体育祭は、文化祭とは違い、部活の主将と副主将が主に取り決めを行うことになっている。
文化祭やら他のイベントでの働きは免除される代わりに、ここでは働いてほしい、と言うわけだ。
幸い今の時期はテストが多いわけではないし、受験シーズンからはまだ一応程よく遠い、三年生の受験前最後のイベント。
体育祭が終われば、一年と二年はスキー合宿が待っているが、私達は大学入試に向けて勉強の日々だ。
及川「えーと。
うちのクラスからバレー出たい人!」
生徒会から配られたリストを持った徹は黒板の前に立って名前を書き上げている。
ちょっと雑な字が綴られていくのを見ながら、徹の心地いい声に耳を傾ける。
七瀬「男子は6人、と。」
馬術部の実質部長な七瀬くんは、副司会として記録を取っている。
及川「んー…全試合でずっぱりはきついからもう一人か二人欲しいんだけど…
まぁ、あとで立候補してくれればいっか。
次は女子バレー」
体育祭では、部活に入っていなければその球技ないし、競技に出られるのだ。
一応高校ではずっと男子バレー部のマネージャーをやっていたので出る資格があるわけで、実際ここ2年間はバレーに出ている。
ゆっくりと手をあげて、徹と目があってやんわりと微笑まれる。
カツカツとチョークが黒板に当たる音が聞こえて、少し他の字よりも綺麗に描かれた私の名前を見て内心ニヤニヤした。
七瀬「7人ね。
…テニス、サッカー、バドミントン、ゴルフにバレー、あとはバスケかな。」
彼は競技の予定表を見ながらそう言った。
競技が謎に多いので、この青葉城歳では体育祭が2日に分けて行われるのである。
1日目が球技大会。
2日目がいわゆる運動会の様なものだ。
及川「バスケはバレーとテニスとはかぶらないみたいだから、二つ立候補するのもアリだよ。」
彼は自分の名前をバスケのところに書きながらそう言った。
明らかに手をあげている生徒の数が少ない。…バスケ、立候補してみようかと思案しながらおずおずと手をあげてみる。得意というほどでも無いけれど、別に平均よりはうまいくらいでは無いだろうか。もし6人集まれば全然補欠で構わないし…
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あやにゃん(プロフ) - hatajimamomokaさん» momokaさん、コメントありがとうございます♪ 若干話が迷走してはおりますが、最後までお付き合い願えたら光栄です( *´艸`) (2020年3月7日 19時) (レス) id: 64c80b7f49 (このIDを非表示/違反報告)
hatajimamomoka(プロフ) - このお話めっちゃ好きです!更新頑張ってください! (2020年3月7日 16時) (レス) id: 366eb10de3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやにゃん | 作成日時:2019年11月23日 22時