文化祭委員長 ページ11
３０分ほどで終わった前半の会議。
最後にチャットでグループを作り、電話番号とメールアドレスを交換していく。
１０分ほど休憩して、糖分補給をしたのちに再度会議が始まる。
『ええと…では会議を始めます。
まずは、寄せられた文化祭の案について』
クラスでの出し物は、それぞれ夏休み明け１週間後までに決めてもらうのだが、学校全体での出し物は夏休み中に決めてしまうのが決まり。
よって、今日中に大まかなプランを決めて、休み中はどこかでコンタクトをとる。
生徒会がすでにまとめてくれていた出し物リストを一つ一つ読んでいく。
…ふむ…
毎年行われるミス&ミスター青城
バンドなどのステージでの出し物
謎解き
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そしてこれは事前に申請があった部活動の出し物。
物理、化学、電気部合同でのジェットコースター
プログラミング部の大型ゲーム台の設置許可
演劇部のミュージカル
美術部の入り口の門、およびに看板、展覧会
どれも問題ないように思える。
物理部あたりのジェットコースターなどの遊具は毎年のことなのでそこは問題ないだろう。
いつも専門家を呼んでいるし、資金問題は幸いこの学校には存在しない。
プログラミング部のゲーム台は食堂や人が通るいたるところにおいて欲しいとのこと。
クラスの出し物にもよるがそれも大丈夫そう。
七瀬「うん。
ということで全て今の所大丈夫そうだね。
じゃー地域の有志団体の人たちを集めること。
飲食系はクラスでやることになっているから、申請が来ない限りはノータッチ。
おれたちはステージ系統の方をやろうか。」
副委員長らしく簡単にまとめて、次の話題に移る。
有志団体…在学する人が在学する人なだけあって、毎年ゲストは大物ばかりだ。
そういえば、パーティーの時に熱心に話しかけてくる芸能プロダクションの人がいたなあと思い出す。
あの人にあたってみようか。
『それと、入場制限やステージの有料席について…』
気づけば外は薄暗くなっている。
会議室から出て、浅野ちゃんとともに靴箱の方へと向かう。
行きしは軽かった通学カバンも、プリントや、去年の文化祭の資料などでいっぱいで数倍重い。
浅野「では、私もお迎え来てるのでここで！」
彼女は自分の車を見つけたのか、ローファーをパッと履いて飛び出していった。
大きく手を振る姿は可愛らしく、さながら自分の妹のような気がした。
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作者名：あやにゃん | 作成日時：2019年4月16日 0時
