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1日目 ページ47

難なくさっくりと終わった地区予選1日目。

夕方はまた学校の体育館で軽く練習をする。
コンビネーション技の最終チェックと個人技だけなのでほんの2、3時間の間だけだ。

とはいえ始めたのが遅かったからか空はもう赤みを通り越して紫に近く、生暖かい風が私を撫でる。

国見「お先失礼しまーす」

金田一「また明日です!」

疲れたのか眠そうな国見ちゃんとそれを追いかける勇ちゃんに手を振り返す。
さっきまでたくさん人がいた部室はすでに閑散としている。

使ったものと、持っていくものを点検して私たちマネも帰る準備を始める。
スポーツドリンクの粉、応急処置セット…大きな袋を部室の入り口付近において、私もエナメルのスポーツバッグを肩にかけた。


岩泉「お前らくれぐれも夜更かしすんじゃねーぞ」

及川「岩ちゃんは俺のお母ちゃんですか?」

半笑いの徹をはじめはおきまりのように低い声で唸り返す。

昔からこのやり取りは変わらないなーと思いながらもそれを中断させるように部室を閉めることを告げると、彼らは急いで荷物を持ち上げる。


ーーーーーー

徹の家で晩御飯をご馳走になる。

皐月さんが話をつけてくれていたみたいで、今日は徹の家に泊まることになった。
もちろん部屋は別々だけれど。

明日は初戦が烏野高校だからか徹は少し楽しそう、でも緊張しているのか饒舌だ。
ご飯を食べ終わり、お風呂に入って早々に部屋に戻る。

明日のことについて少し話し合って、ぎゅっとハグをする。
お風呂が熱かったのか火照った素肌が吸い付くようで気持ちがいい。

ボディソープの爽やかで少し甘い香りが鼻腔をくすぐる。
このまま一緒に眠りにつきたい衝動を抑えてパッと立ち上がる。

『徹、夜更かしはダメだよ』

文机の上にある烏野との試合のDVDを横目にそういえば彼はふふっと優しく笑った。
はーい、と少し気の抜けた返事に微笑み返し、彼の自室を後にする。
彼のお母さんが用意してくれていた客室に足を踏み入れ、少し冷たい布団を自分にかぶせる。

スマホのアラームをセットし、目をゆっくりと閉じると疲れがどっと襲ってきたようで、次に目を開ければスマホがけたたましく音を鳴らしていた。
久しぶりにアラーム音なんて聞いたな…
 
 

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あやにゃん(プロフ) - 紅葉さん» 一章と二章、どちらにもコメントくださって嬉しいです!(皐月さんは私の好みモロ出しにしてみました笑) そうですね、今作品のテーマは世界観や視点が変えられること、そして変えざるを得ないことでして…(でもやっぱり表現が少し大袈裟なので文章力が欲しいものです笑) (2020年6月2日 16時) (レス) id: 41b9de9ad7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - が、頑張れ篠原ちゃん……(その一言に尽きる)。皐月さんが好きです笑!世界観がどんどん広がっていくのがわかって楽しいです。 (2020年6月2日 10時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやにゃん | 作成日時:2018年8月19日 8時

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