前日 ページ46
午後の授業が終わり次第私とひなは部活棟へと急ぐ。
早く着替えてしまわないと部員が来るからだ。
…無駄にお金を持っているのだから部室とは別に合同更衣室でも作ってくれれば良いのに。
あ、プールにはあるんだったか
でも、青葉城西高校の敷地は広いため往復で１０分ほどかかりそうだから諦めたんだっけ…
部活カバンからシューズと体操着を取り出す。
控えめなノックとともに可愛らしい声が聞こえる。
浅野「はいりまーす…A先輩！」
体操着の私を見て彼女は目を大きく開いた。
荷物を少し乱雑に床に置いて私の両手をとる。
『浅野ちゃん、大丈夫。
元気だから、ね？』
大きく頷いた彼女の頭を撫でる。
ハンカチでこぼれ落ちる寸前の涙を拭ってあげると、彼女は大きく深呼吸をした。
顔を上げた彼女はすっきりとした顔をしていて、さっきとは打って変わって手早く体操着に着替え始めた。
ーーーーーー
今日はコンビネーション技を多めに練習するため、試合形式の練習時間が多かった。
念入りなストレッチの後に監督が一声かけた。
明日、土曜日は試合。
午後からはもう一度学校の体育館で最終チェック。
『明日は大岬。
確かに強豪校でなかったとしても、気を抜かずに。』
花園「今日はこれで解散！
明日は８時４５分学校集合。遅れたらバス行くから気をつけてね」
明日の注意事項が書かれた紙を読み上げていく。
試合は一応１２：３０からだが、他の試合も見るので第一試合の９時半には絶対つくように毎年８：４５に出ている。
ちらりと体育館に設置されている時計を見れば１９時。
ジャストタイミングだ。
ネット、ボールに支柱を倉庫にかたずけて、体操着の上からパーカーを羽織る。
どうせもうお風呂に入るんだから着替えるのは無駄だ。
流石に冬は寒いから着替えるけど…
明日持っていく救急箱、書類、そしてお金をまとめて部室のロッカーに入れておく。
体育館の中を確認して、鍵を閉めたらまだ外で話している監督に渡す。
会釈をして徹たちと校門の方に、校内の小道を歩いていく。
及川「もう明日だねー。」
岩泉「いつだろうと準備は万端だろ。」
徹の少し感傷に浸るようなその言葉にはじめがばんと背中を叩いた。
さすがエースというか、はじめと言うか。
こう言う勝負事の前はいつも頼もしい。
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あやにゃん(プロフ) - 紅葉さん» 一章と二章、どちらにもコメントくださって嬉しいです！(皐月さんは私の好みモロ出しにしてみました笑) そうですね、今作品のテーマは世界観や視点が変えられること、そして変えざるを得ないことでして…(でもやっぱり表現が少し大袈裟なので文章力が欲しいものです笑) (2020年6月2日 16時) (
レス) id: 41b9de9ad7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - が、頑張れ篠原ちゃん……(その一言に尽きる)。皐月さんが好きです笑！世界観がどんどん広がっていくのがわかって楽しいです。 (2020年6月2日 10時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやにゃん | 作成日時：2018年8月19日 8時
