恋のスケッチブック 【及川徹】

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「……及川くん…」





女の子たちは及川くんの登場にビックリして、手にしていたスケッチブックを落とした





「何してんの〜？」





「あぁ……えっと、これは、その……」





及川くんに迫られて、女の子たちは焦っているみたいだ


そしてこんなに怒っている及川くん、初めて見たかも……





「奥宮さん、泣いてるじゃん」





「……っ」





やばい……


及川くんに泣いてるの見られちゃった……





「てか、奥宮さんの大事なスケッチブックに何しようとしてたの？」





「この子、及川くんの絵描いてて……及川くんきっと迷惑だろうから捨てようと……」





「迷惑？それ、オレが奥宮さんに頼んで描いてもらってるんだけど」





その言葉を聞いて女の子たちは黙り込む





「オレ、奥宮さんの絵が好きだから、描いてもらってるんだよね〜。だから奥宮さんはなーんにも悪くないよ！」





『及川くん……』






「ごめんね？……奥宮さん……」





どうしよう……


嬉しくてまた涙が出そうになってきた…









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