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「…さん……さん……奥宮さん！」
重い瞼を開けると及川くんの顔が見えた
「あぁ、良かった…」
背中と後頭部がズキズキする
そうだ…私ボールに当たって倒れたんだ
「頭、打ったみたいだね…大丈夫？立てる？保健室行こっか」
「先生！奥宮さん頭打ったみたいだから保健室に連れて行きまーす！」
及川くんは人目も気にせず私の手を引いて体育館を出た
そのまま廊下をずんずん進んでいく及川くん
頭と背中が痛いのは変わらないけど、ドキドキで同じぐらい心臓も痛い
及川くんに触れられてる手も熱い
混乱してるうちに保健室に着いた
「失礼しまーす」
ドアを開けて中を覗くと保健室の先生はいなかった
「先生、いないみたいだね」
『う、うん…』
2人きりって…緊張する…
「オレ、先生呼んでくるからここで寝てて」
そう言って及川くんはベッドへ私を誘導した
「すぐ戻ってくるからちょっと待っててね」
私が横になったのを確認すると、及川くんは保健室を出ていった
少しして先生と共に戻ってきた
「大丈夫？痛むところは？」
『あ、頭と…背中…』
「強く打ったみたいだね…これで冷やしてしばらく横になってなさい」
先生はそう言って背中に湿布を貼り、保冷剤を渡してベッドのそばにあるカーテンを閉めた
「奥宮さん、ごめんね…」
『なんで及川くんが謝るの？』
「オレがもっと周り見てればこんなことには…」
『お、及川くんのせいじゃないよ！私がボーッとしてたのが悪いから』
「うん…ごめんね…」
空気が重い
何か話題を…
『………そ、そろそろ授業終わるね』
「歩けそう？」
『うん、少し休んだから大丈夫！』
そして私たちは体育館に戻った
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及川徹を愛するsm - 全部読みました！めっちゃ良い話でした！ (3月18日 15時) (
レス) @page48 id: 43aa5fa374 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 麗さん» コメント、ご指摘ありがとうございます！修正しましたのでまたお楽しみください ！ (2020年7月17日 18時) (レス) id: 981d3feef2 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 友人さんの表記が(友人)のままです、、、、 (2020年7月17日 18時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる | 作成日時：2020年7月17日 0時
