恋のスケッチブック 【及川徹】

13 ページ13

.









「また、奥宮さんが絵描いてるところ見たいなって思って」





私の絵を見るためにわざわざ来てくれたの？





「………ダメかな？」





『ううん、大丈夫だよ！準備するからちょっと待ってて』





慌てて美術室に入った


スケッチブックと鉛筆を持って及川くんの元へ戻る





『ご、ごめんなさい、遅くなっちゃった』





「全然待ってないよ〜！そんなに慌てなくても良かったのに」





『だって、及川くんを待たせるわけには…』





みんなの人気者の及川くんを待たせるなんて無礼だよね…





「ははは！ありがとね」





目を細めて笑う及川くんにまた心臓がキュッてなる









.

14→←12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す