【ワタナベ】可愛くない。【マホト】

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その日にポンタであげられていた動画。


TwitΔerでリスナーさんから、やっぱり付き合ってるでしょ！笑、などといったリプが届いていたことで気がついた。

みてみたら、今日の私とマホトさんの隠し撮りだった。


昼一緒に寝ているところ、寝起き事件、その他一緒に遊んでいるところ。

それらを撮られていたらしい。

ちなみにマホトさんの許可は降りている。

私の許可はどこにいったんだ。



「相馬さん!?」

「あぴぃ！何!?」

「ねぇなんですかこれ！荒れます！私消されちゃいます！」



スマホの画面を突きつけると、相馬さんと近くにいたマホトさんが笑い出す。



「コメント見てみ。そんなことないから。」



マホトさんの言うとおり、確かに荒れてはいなかった。

なかいいとか、微笑ましいとか、そういうコメントが多かったが、やはり私は気になってしまう。



「マホトさんはいいんですか？私なんかとこういう動画だされて！申し訳ないです…。」



私からしたら、マホトさんは大好きだからこんな動画を出されても特になんとも思わない。

だがマホトさんはどうだ。

仲良くさせてもらっているにしても、私の事を嫌っている可能性だってなきにしろあらずだ。


一瞬怖い顔をしたマホトさんをみて、ああ、これは相当嫌だったんだな、と悟り、おい、と言われたときには殺されるのかと思って目をぎゅっと閉じた。


覚えのある匂いにつつまれ、目を開けると目の前には肩。

ふわっと、だけどしっかりと抱き締めてくれていた。



「俺はお前のこと大っ好きだから。そんな心配しないで。」



いいながら更に力を強くする。

不思議と痛くなかった。


安心したと同時に嬉しくなって。

マホトさんの肩から顔をのぞかせて、肩に顎をのせる形にした。

その時の写真を相馬さんが撮っていてTwitΔerにあげていたのだが、気持ち悪いほどにやけている自分を見て恥ずかしくなった。


遠慮がちにマホトさんの背中、というか腰の辺りに腕を回す。

そうするとマホトさんが頬をすりすりとしてきた。

それでまた安心して。

あぁ、好きだなぁって。


そろそろ認めた方がいいのかもしれない。

怖いけれど、心のなかにしまっておけばいいのかもしれない。

私はマホトさんが好きなのだと思う。

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