【及川徹】無記名ラブレター2【ハイキュー!!】 (ページ4)

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二十六通目ページ4

国見side

授業が終わって、放課後。

周りを見渡せば、友達と帰ろうとしている人や、部活に行こうとしている人がいて。

これから、どうしようか。
頭の中で、そんなことをずっと考える。

でも、ラブレターを入れた人物はいつ、及川さんの靴箱に行くか分かんないし。

ガタッ、と大きな音を立てて、ゆっくりと立ち上がる。

「...めんどくさいけど、靴箱で待ってるか...」

そうしよう。めんどくさいけど。

下校時間はもうずっと前で、すっからかんになった靴箱は、外の運動部の声が響いている。

及川さんの靴箱からは死角になるところでぼんやりと外を眺めていると。

どこからともなくパタパタと足音が響いた。

見つからないようにそっと顔を出して及川さんの靴箱の方を見つめる。

あぁ、俺はせっかくのオフをなにに使ってるんだろ。

走ってきたのは、女子。...一年の。

そのシルエットは、あの時あった子だ。

あたりをキョロキョロと見回しながら、及川さんの靴箱にゆっくり近づく。

と、ともに、俺もその子にゆっくりと近づく。

...あと、ちょっといつ行ったら見えるかな…

…カタン

「…っ！」

「…え、っ」

やばい、見つかった。

その子と目があった瞬間、俺は目を見開いた。

……まさか、ラブレター入れてたのが自分のクラスメイトだなんて。

そんなこと、考えてなかったから。