十五通目 ページ16
及川side
「ねえ、名前が書いてないラブレターって、どう思う?」
ふっ、と思い出したように口から溢れる。
目の前にいたバレー部の3年3人組が、同時にこちらに目を向ける。
その顔はどこか不機嫌そうで、なにか悪いこと言ったかな、なんて考える。
「……それ、自慢か」
「自慢でしょ」
「自慢だな」
「……は、え!?」
自慢、なんてしたつもりは無いんだけど。
ただただ、名前のないラブレターなんかもらったら、皆はどうおもうのかな……って思っただけで。
「自慢じゃないから!」
とりあえず、そうとだけ言っておこう。
「……貰ったのか?」
「……え?」
「だから、名前が書いてないラブレターでも貰ったわけ?」
その質問に、嘘をつく理由なんてなかったから、こくりとうなずく。
……と、同時にぶはっと吹き出した、質問してきた張本人のマッキー。
その横で笑いを堪えてふるふると震えているまっつん。
その二人の行動に頭の中がはてなでいっぱいになった、岩ちゃん。
「いいね、すげーと思うよ。
名前書いてないってことは、『付き合いたい、なんて望んでないから、想いだけ知ってほしい』ってことだろ?」
「ピュアだな。そんな女子まだいたんだな……
まあ、もしかしたらピュアな女子を狙ってんのかもしれないけどね」
「名前書いてない手紙なんて、きもちわりーだろ。
だれからか分かんねえし」
……最後の岩ちゃんの言葉は置いておくとして。
マッキーとまっつんは、ふつうにスゴイと思った。
名前が書いてないってだけで、こんなにも相手の正確を推理できるとか、すごいでしょ。
岩ちゃんを放置して会話を弾ませる二人の声に耳を傾けながら、手紙のことを考えていた。
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すず乃です!
更新、おそくなって申し訳ありません……
テスト終わった直後に、来週テストだと知らされるなんて、考えてもみませんでした。
46ちゃんを始め、多くの方々にご迷惑をお掛けしました……
ほんとに、すみませんでした!
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46ねこ(プロフ) - 続編、出来ました。よろしくお願いします。 (2015年10月5日 22時) (携帯から) (レス) id: 50f32b6bab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず乃&46ねこ | 作成日時:2015年9月7日 17時