第4話 ページ4
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「………許さないって、そういうことだよね…」
朝以来Aとは言葉すら交わせずにいる。もう放課後だというのにAはいつの間にか居なくなってしまった。
『嫌だ、別れたくない』
そんな気持ちが俺を焦らす。
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「─────あっ及川先輩だ〜!」
「え?」
甘ったるい声とともに俺に駆け寄ってきた昨日の浮気相手。親しげに俺の手を掴んでくる。
「───…とっても楽しかったですね、昨日。また気が向いたら…」
「触らないで」
「え……?」
驚く女の子の表情を見た。
こんなことになって、今すぐにでも君との記憶を消したいんだ。
「っ、なんで、昨日は…っ」
「キミも言ってたでしょ、一回だけならって。そういうことだよ。別にキミのことが好きなわけじゃないんだ、勘違いしないで」
露骨に顔を歪ませる女。浮気相手とA、天秤にかけるまでもないよ。ごめんね。
「もう俺に、話しかけないでね」
呆然と立ち尽くす後輩を置いて、俺はその場から立ち去った。
「……どこにいるの?A」
俺の目はずっとAを探してる。
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白鈴(プロフ) - リッターさん» 最初の頃のコメントでも書きましたが、恋愛裁判を聴いてるときに思いついたこの小説です。なので似ていると思います。ありがとうございます嬉しいです(^O^) (2015年10月24日 13時) (レス) id: 15310db6cc (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - ☆SIRONEKO☆さん» 1話目を思い出してください。← 嘘です及川さん根はイケメンですよねうん。コメントありがとうございます(^O^) (2015年10月24日 13時) (レス) id: 15310db6cc (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - 緑猫さん» いえええぇぇえい↑↑…ありがとうございます。大好きなんです、そして逆も然りですよ(^O^)頑張りますね (2015年10月24日 13時) (レス) id: 15310db6cc (このIDを非表示/違反報告)
リッター(プロフ) - なんだか恋愛裁判みたいですね… けどとても面白いです!クソ川の癖にイケメン…(( (2015年10月4日 16時) (レス) id: 43803e6b67 (このIDを非表示/違反報告)
☆SIRONEKO☆ - 及川さんがあのクソ川さんだと思えない程イケメンだと思うのは私だけなのでしょうか。← (2015年10月2日 21時) (レス) id: cac7adbe1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白鈴 | 作成日時:2015年5月24日 19時