who's love? ページ19
Aside
西「…あいつのこと愛してんなら、
愛してるって言えばいい。
それなのに…、」
隆弘が、揺れる私の瞳に気づく。
西「…何に迷ってんの。」
「…もう、離して……。」
西「…言ったよな。
俺から逃げられると思ってんの、って。」
「ｯ…どういう意味よ…、」
西「…、
嘘じゃなくて、本当のこと言えってこと。」
「ｯ…、」
…一言で言えば、会いたくなかった。
わかってた…気づいてた
本当は、あの日からずっと。
形だけの義務感で、形だけの愛で
一瞬の揺ぎが呼んだ、甘い気持ちで。
真司郎と付き合ったあの日から。
本当は、ずっと…、
「ｯ…ずっと…後悔してた…。」
あの日…真司郎に選択を迫られた時。
彼の言う通りに、貴方の手を取っていれば。
きっと…こんなことにはならなかったのに。
…私には、それが出来なかった。
真司郎を一人にすることが、
どれだけ私を。
彼を苦しめることになるか…、
わかっていたから。
けど…きっとそれは間違ってた
なにもかもが、甘かった。
あの時、嘘をついてでも
自分のことを優先していれば。
今まで二人を苦しめることだって
なかったかもしれないのに。
「私が、いけなかった…全部、全部…ｯ…。」
「私が…真司郎の…
彼の、最後になるはずだった優しさを、ｯ…、
最後まで、どうしても…、
受け取れなかったから、ｯ…。
真司郎は、二回も…ｯ…、
私を自由にしようとしてくれたのに…。
それなのに、私は…ｯ…。」
西「ｯ…、！！」
ｷﾞｭｳｯ…。
今までの痛みが、一瞬で…
柔らかい温もりへと変わっていく
それが痛いほど苦しくて…辛かった。
西「ｯ…そんなの…、
勝手に消えた俺だって悪い。
お前だけが悪い訳じゃないから…。」
「ごめ、なさ…いｯ…、
もう、ｯ…戻れないの…。」
西「…だったら俺が変えてやる。」
「ｯ…、！」
その優しさを、受け取ってはいけないと
その資格は…もう無いと、わかっているのに。
その真剣な瞳に揺れる心が
本当に欲しいものを、欲しがってる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 497人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朝比奈(プロフ) - しゅうたそ 雪菜さん» ありがとうございます…！(T_T) 気を付けてはいるのですが、どうしてもありますね、、気づかないうちに押してる場合が大半です(^^; (2018年9月4日 21時) (
レス) id: eacbcb07df (このIDを非表示/違反報告)
朝比奈(プロフ) - あみさん» コメントありがとうございます！いえ、その朝比奈さんではございません！笑 逆にその文才が欲しいくらいですね、、笑 読んでくださりありがとうございます(^^) (2018年9月4日 20時) (レス) id: eacbcb07df (このIDを非表示/違反報告)
しゅうたそ 雪菜 - 朝比奈さん» いえいえ！これからも応援してるので更新頑張ってください！！たまーーにオリフラがなんでかついちゃうことありますよね！「消したのについてる！？」みたいな笑。 (2018年9月4日 19時) (レス) id: 9b2313e511 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 朝比奈さんって小説出版してるあの朝比奈さんですか！？ (2018年9月4日 19時) (レス) id: d47467ced8 (このIDを非表示/違反報告)
朝比奈(プロフ) - しゅうたそ 雪菜さん» ご指摘ありがとうございます…！何かの拍子で間違えて押してしまっていたようです…。気を付けますので、これからもよろしくお願いします(T_T) (2018年9月3日 17時) (レス) id: eacbcb07df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朝比奈 | 作成日時：2018年4月2日 15時
