狗巻ちゃんは人見知り【呪術廻戦】【ヒロアカ】 (ページ33)

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新しい仲間ページ33

Aside

痛い

痛い痛い痛い

息が乱れる。

真人｢あーあ、邪魔されちゃった。順平、こっちに来て｣

虎杖｢ダメだ！！そいつは人間を呪霊にして殺してるやつだ！！｣

先程の吉野くんと違い真人の元に行くのを躊躇しているようだ。

真人｢じゃぁいーよ、俺から行っちゃうもーん｣

駄目…

彼を守らなきゃ

でも体が痛くて動けない…！

私は必死に手をのばし、印を結ぶ

A｢ゲホ、壁陣水牢……！｣

水で出来た球体で吉野くんを包んだ。

轟くんに使った壁陣水牢と違い、呪力が込められているためちょっとやそっとじゃ破れない。

最後の力を使い果たし、私は意識を失った…

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誰かが呼んでる

狗巻さん！

狗巻さん！！

A｢……だ、れ？｣

七海｢良かった。生きてますね｣

七海さんの声……

A｢な、…七海…さん？｣

抱き起こされる感覚がある。
意識はあるのに目の前が暗い

七海｢もしかして目が見えてないんですか？それよりまだ動けますか？あの水牢を何とかしてください。｣

水牢？
ああ、吉野くんを守るために中に閉じ込めた

A｢吉野くん無事ですか…？｣

七海｢ええ、虎杖くんも気絶してますが無事です。あとは吉野順平を保護出来れば終わります。｣

良かった。

私は指を鳴らし、水牢はばしゃっと音を立てて崩れた。

吉野くんは私に駆け寄る。

吉野｢い、狗巻さん！｣

息を吸おうとすると何かが喉で引っかかる感覚に襲われ吐血した。

七海｢これはまずいですね。早く家入さんの所へ行かないと。あなた来てもらいますよ。吉野くん｣

吉野くんは私が心配なのか青い顔をしているが小さく頷いて、七海さんについて行く。

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目が覚めて、辺りを見渡す。

棘｢ツナ！！｣

A｢……お兄ちゃん｣

声がかすれてあまり聞き取れない声だったが、兄にはちゃんとわかった。

涙を流す兄に強く抱きしめられた。

家入｢こら棘、しばらく安静なんだからあんまり触るな｣

ペシっと頭を叩かれる兄

家入｢たく、無茶したなA。｣

申し訳ない…

A｢…あの、吉野くん…は？｣

家入｢ああ、無事だよ。Aのおかげでな。悟が上に話をして何とかうちの生徒になったそうだよ？｣

良かった……。

何とか笑顔を作るとお兄ちゃんは私の頭を撫でた。