狗巻ちゃんは人見知り【呪術廻戦】【ヒロアカ】 (ページ31)

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母ページ31

Aside

虎杖｢Aは映画とか観ないの？｣

急に話を振られ焦った。

A｢高専来るまでは観れる環境じゃなかったからあんまり観ないなぁ。友達いなかったし行く機会もなかったから…｣

吉野｢……｣

虎杖｢な、なんかごめんなさい｣

あ、空気重くしちゃった！

どうしよう…

？｢あれ？順平？｣

階段の上から女性の声がした。

吉野｢母さん｣

お母さん！？
めっちゃ綺麗な人

吉野くんのお母さんは階段を降りてきた。

吉野母｢友達？｣

吉野｢さっき会ったばかりだよ｣

虎杖｢さっき会ったばかりだけど友達になれそーでーす！｣

さ、流石だ！

吉野母｢本当ー？仲良くしてやってね？｣

優しそうなお母さんだなぁ。
私のお母さんもこんな人だったら良かったな。

吉野母｢友達はなんて子？｣

虎杖｢虎杖悠仁です！お母さんネギ似合わないっすね！｣

なに言ってんだ

A｢狗巻A…です｣

吉野くんのお母さんの提案で夕食をご馳走してもらえることになった。

夕食をご馳走になってる時も悠仁くんは楽しくお喋りをし、場を和ませた。

凪さんも私がお喋りするのが苦手なのだと察し、深くたずねてこなかった。

それどころか沢山食べてねとかいい子だねとか優しい言葉をかけてくる。

お母さんって本当はこんな感じなのかなと思ってむずがゆくなった。

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虎杖｢順平の母ちゃんいい人だな｣

本当に

吉野くんは頷いた。

吉野くんのお母さんは彼が学校に行きたくないと話を切り出した時に行かなくていいと言ったそうだ。

凪｢あんたくらいの年頃は物事を重く考え過ぎちゃうからねぇ。学校なんて小さな水槽にすぎないんだよ？海だって、他の水槽だってある。好きに選びな｣

そう言ってくれたそうだ。

それを聞いた私は何だか自分にも言われたようで涙を流していた。

吉野｢！？い、狗巻さんどうしたの？｣

A｢え？…あ、あれ、どうしたんだろう私…。ごめんなさい、中学の頃を思い出しちゃって…｣

吉野くんは私を落ち着かせるためにソファーに座らせた。

悠仁くんは伊地知さんと電話をして2時間後に落ち合おうと言った。

電話越しに伊地知の声が聞こえたと思ったらすぐ電話を切った。

そして私は泣き疲れて眠ってしまったようだ。

夢の中で凪さんの言葉を思い出していた。

凪さんと会えて良かった。
彼女の言葉で少しは心が軽くなるそんな気がした。