狗巻ちゃんは人見知り【呪術廻戦】【ヒロアカ】 (ページ3)

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兄妹ページ3

狗巻家相伝の術式を受け継いだ兄は大事に育てられた。

一方私は術式は発言したものの相伝の術式では無い故に全く逆の待遇だった。

呪術界において女の扱いは酷いものだ。

稽古も殴る蹴るは当たり前、それプラスの教養を強いられる。

元々気の弱い私は次第に人間不信に陥り、極度の人見知りになった。

でも兄だけは1人の人間として、大切な妹として接してくれた。

そんな兄を私は慕った。

幸い私には個性も出現し、呪術師としては非常に珍しい術師になった。

そのおかげで他の家よりそこまでは酷くはないだろう。

家のものも術師になるか別の道に進んでもいいと言ってくれたけれど、私は術師になる事を選んだ。

兄と共に歩むために。

兄さえ居れば他に何も望まない。

しかし、人間不信、人見知りは一向に治らなかった。

そしてそのまま私は15になり、高専へ入る。

他の学校より生徒、教師の数が少ないが未だに馴染めずにいる。

高専の人たちもそんな私の性格を理解してくれているので何とか生活している。

早くこの性格を治して皆と仲良く過ごしたい。

A｢本当に…治る日が来るのかな…？｣

棘｢高菜？｣

A｢ううん、なんでもないよお兄ちゃん｣

4月中頃

クラスメイトの伏黒恵は昨日から仙台まで任務に出かけていて今は私1人だ。

五条先生も任務か知らないがフラフラどこかへ行ってしまった。

兄以外の2年も任務で出払っている。

なので今は兄と2人きり

棘｢ツナ、明太子｣

A｢ううん、無理してないよ？恵くんは大人しいけど良くしてくれてるし｣

そう言うと棘はニコッと笑って見せた

つられて私も笑うと優しく撫でてくれた。

これはつかの間の一時

明日から高専が騒がしくなるのをこの時の私は知らない……