夢でいいから……

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『5秒だけ、さ？私のこと………

好きになってくれませんか？』

大「えっ、、、？」


想定内の返事だった。


『わかってるよ？大貴を困らせることくらい。

でも……ずっとずっと好きだったから………

小学校のときからずっとっ………』


我慢してた涙が次々に溢れて頬を伝って

落ちていって。


たった、たった5秒だけでいい。


あなたが起きてる時間のたった5秒間を

私を想うために使ってくれるなら私は

思うもう他になにも望まないから。


大「…A………」


そう私の名前を呟いた大貴は

私の腕を引っ張って優しく包み込んだ。


『大貴っ……大好きっ……

こんなに、、愛してるんだよ？』


重い女だなぁ、、なんて言いながら

思ってるけど。

でも、自分が重い女だと言うことに違和感も

恥もなにも感じない。


大「俺も。俺も好きだよ……愛してる」


嘘の愛だとわかってる。

その言葉が嘘だと知ってる。


でも、それでも。嬉しかった。

5秒でよかったのに。


きっと2分くらい大貴は私に “好き” だと。

“愛してる” と言ってくれた。


でも、5秒で良かったなんて嘘でしかない。

本当は、5秒じゃ嫌だった。


こんなに大貴が優しいから。

この想いが消えてくれないんだよ？




.




今君が、どんな日々を送っているか

なんて、今の私にはわからない。


2ヶ月に1回会うかどうかだから。


君が私じゃない誰かといると思うと

すっごく苦しい。

それは今も昔も変わらない。


ねぇ、今も。私は大貴のこと好きだよ？

もうしばらくは、この想いを忘れ

られそうにないから………


もう少しだけ、あなたのことを

想わせてください………


大好きでした…………

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