夢でいいから……

春華　〜桜の木の下で笑う君〜　　中島裕翔 ページ43

裕「もう！やめろよ〜！(笑)」


桜の木の下で今日も、いつもみたいに

笑う私の大好きな人。

そして、その隣には姫愛[ひな]がいる。


別に、見たくて見てるわけじゃなくて。

必然的に見てしまう形となっただけ。


姫「A！こっち来なよ！」

ごめんね姫愛……私はそっちにいけない。


『ううん。大丈夫、ここでいいよ』

姫愛が裕翔の隣にいてあげてよ。


裕翔は、姫愛といた方が楽しいだろうし

私はただのお邪魔虫そのものだから。


裕翔は、姫愛の想いに応えた。

私は、叶わなかった…………


私の初恋は親友が奪って行った。


＿＿よかったね、、幸せになれて＿＿


ずっと、姫愛が私に相談もして

頑張って叶えた恋。

姫愛の力になれたのが何よりも

嬉しかったはず。


でも、その裏でも葛藤があったわけで……

本当は、すっごくすっごく苦しかった……


だから、本当はこの光景を見てること

事態、自分の首を締めるように苦しい。


今すぐにでも、逃げ出せばいいのに

それがなぜかできなくて。


気付いて欲しいと思ってる

我儘な自分がいた。


もう、泣いてしまいそうな程

苦しいのに………


裕翔の色んな瞬間を少しでも多く

今のうちに目に焼き付けたくて

無理して、その場にい続けた。

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