漆拾玖話 成果 ページ33
ダダダダッ
炭治郎に湯呑みを止められ、カナヲも彼の手を止める。
汗を流しながらも炭治郎は必死に食らいつく。
傍から見ても彼らのの手元は速すぎて一般人では目視出来ないだろう。
すると、勝負は一瞬で着いた。
コトン
炭治郎は薬湯をカナヲにかけず頭の上に湯呑みを置いた。器用すぎる。
「勝った―――――――――!!」
「勝ったのかな?」
「かけるのも置くのも同じだよ!」
すみちゃんきよちゃんなほちゃんが喜びながら炭治郎に駆け寄る。
いつの間にか彼女達は優しい炭治郎に懐いていた。
「次は全身訓練…A!頼む!」
「分かった」
成長が速い。私だって柱である師匠直々に常中を教えてもらっていたのに(殺されかけただけ)、彼はひたすら努力をしてここまで成長したんだ。
この間も瓢箪を割っていたのを見た。
「それでは―――“始め!!”」
なほちゃんの合図と共に走り出す。
ヒュウという独特の呼吸音が聞こえる。
私の第六感で彼が手を伸ばしてきたことを気配で察知しギリギリで避ける。
初めはかすりもしなかったとに追いついている。
「いい勝負です。頑張って!!」
3人とも……いや、別にいいけど炭治郎だけをそんなに応援されるとなんか悲しいものがある。
応援もあってか炭治郎は顔が更に必死になる。
「行けー!!」
「!」
バッと、彼に飛びつかれて体勢を崩して倒れ込む。
「やった!!」
馬乗りされながら喜ばれると複雑である。
「喜ぶのいいけど退いてくれない?」
「あっ、ごめん!!……せっ、責任はとる!」
「何のだよ。」
顔を真っ赤にして狼狽える炭治郎。うぶすぎる
その後なほちゃん達と喜びあっているのを私とカナヲはぼんやりと眺めていた。
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佑奈(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました!これからも応援してます! (2020年8月28日 13時) (レス) id: 4ea904291e (このIDを非表示/違反報告)
餡蜜 - 不死川さんと宇随さん、面白いです。フフフッ (2020年8月8日 19時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - すごい文才だと思います!私、応援しています! (2020年4月22日 16時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
寧夏(プロフ) - て、、低評価が着いたのですか…作者様の作品はすんばらしいので自信もってください!…私に言われても変わんないか笑評価して続編移ります!相変わらず最高です! (2020年4月5日 7時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
サクラミ - 面白すぎて辛いwww もうほんっとに大好きです! (2020年3月28日 9時) (レス) id: 2718317c45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AOI 3 | 作成日時:2019年12月11日 13時