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陸拾弐話 お面の下に ページ15

「駄目だ!考え直せ!!」

「被害者を増やすんじゃねぇ!」

「吟河さん。鬼殺隊はいつでも人手不足なんです。無闇矢鱈に死人は出さないでください。」

「死ぬ前提で話進めないで貰えます?」




分かんないじゃん。確かに不死川さんは鼻血出して死にかけたけども。

ここにいるのは歴戦を括り抜けてきた猛者である柱だ。

美人すぎて失神なんてそんな雑魚みたいなこと彼らに起こるはずがない。




「なんかワクワクしちゃう!!」

「この無礼者。とっとと素顔を晒してしまえ」

「鬼すらも失神してしまうその顔!これからの鬼殺に有効なのか見極めさせてもらう!」




恋柱さんは頬を赤らめてまだがだかと私のお面をじっと見ている。

蛇柱さんはいつの間にか木の上に登っておりネチネチと喋りながら指をさされる。

煉獄さんはワクワクしたように大きな目をキラキラ輝かせている。





「冨岡さんも見たらどうですか?」

「…………」



胡蝶さんが話しかけるも無言の彼。ただ横を向きながら目はしっかりとこちらを見ている。


気になんのかい!





「言っときますけど死んだりしても一切責任は負いませんからね。」

「黙れ。早くしろ。」




まぁいいか。私は悪くない。
手をお面の紐に伸ばす。

視界の隅にあー!という顔をする不死川さんと師匠がいるが気にしない。



「早まるな!A!」

「考え直しやがれ!」



ごめんなさい。二人とも……せめてあなた達だけは目をつぶってください。



カランと音がして能面は石が敷き詰められた地面に落ちた。


一時の静寂が屋敷に訪れた。

陸拾参話 殺人現場→←陸拾壱話 積極的



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佑奈(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました!これからも応援してます! (2020年8月28日 13時) (レス) id: 4ea904291e (このIDを非表示/違反報告)
餡蜜 - 不死川さんと宇随さん、面白いです。フフフッ (2020年8月8日 19時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - すごい文才だと思います!私、応援しています! (2020年4月22日 16時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
寧夏(プロフ) - て、、低評価が着いたのですか…作者様の作品はすんばらしいので自信もってください!…私に言われても変わんないか笑評価して続編移ります!相変わらず最高です! (2020年4月5日 7時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
サクラミ - 面白すぎて辛いwww もうほんっとに大好きです! (2020年3月28日 9時) (レス) id: 2718317c45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AOI 3 | 作成日時:2019年12月11日 13時

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