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玖話 能面系女子 ページ10

「よぉ、A」

「師匠!」



顔を上げればいつもの趣味の悪い化粧をしていない整った顔がそこにあった。



「…買ったのは耳飾りか?」

「さすが師匠。すぐに気づきましたね。無駄に嫁を三人持ってるだけありますね。」

「派手にその耳引きちぎって犬の餌にしてやろうか」

「こわ」



早速つけたんです。どうですかと問えばおーおー似合ってると面倒くさそうに返される。




「師匠とお揃いです。」

「……お前たまに派手に可愛いことするよな」



顔を手で覆う師匠を眺めながら団子をまた1口口に含む。




「そういえば師匠はどこへ行っていたんですか?」

「あぁ、ちょっと俺も買い物があってな。」



ガサゴソと紙袋を探る師匠を見ていれば目を瞑れと言われ大人しく瞼を閉じる。

すると結んでいた紐が解かれお面を取られる。


「ちょっ!何してるんですか、師匠!」

「大人しくしてろ!こっちも命懸けなんだよ!」

「私は化け物かなんかですか!」


そしてまたお面を付けられる。

渡された鏡で自分の顔を見ればそこには……




「………………能面。」

「真っ白の柄なしのお面は地味で仕方ねぇからな。」

「師匠これよく1人で店で買えましたね。」

「まぁな。店員に三度見されたわ」

「でしょうね。」


こんな美丈夫が能面買ってたら何事かと思うわ。でもお面ならもうあるのに…



「その白いお面。母親から貰ったんだろ。壊れたら困るだろうからそっち付けとけ。」

「……今、師匠がなぜあんな美人な嫁に恵まれたのか分かりました。」

「今が余計だな。…ほら、とっとと行くぞ。」



スタスタ歩いてる師匠。耳がほんのり赤い。



「本当に不器用な人。」



結局このお面も大切なものなので壊れたら困りますよ。


早歩きでさき先歩いて行く師匠の背中を急いで追いかけた。

拾話 スケベな助っ人→←捌話 買い物



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ぽてちまる(プロフ) - 夜にコメントしちゃってすみませんでした!!ありがとうございます^ ^これからも楽しく読ませて頂きます!応援してます!! (2020年5月2日 3時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - ぽてちまるさん» 指摘ありがとうございます!恐らくこれで見れるようなったと思います!すみませんm(_ _)m (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - シウさん» 編集遅れました!おそらく見れるようになったと思います…(><) (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
ぽてちまる(プロフ) - 私も見れてないです…(汗)気になる!!^ ^ (2020年5月2日 2時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - イメージ画像が見られません( ; ; ) (2020年4月20日 1時) (レス) id: 4722f65ee6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AOI 3 | 作成日時:2019年11月23日 19時

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