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肆拾伍話 美丈夫 ページ46

「…………………………別に平気じゃねぇか。」







…………………は?


ちょっと、待って……なんで意識があるの…?




「えっ、伊之助平気なの!?」

「あ"ぁ?何がだよ??」

「本当に大丈夫なのか?」

「どこも問題ねぇよ。」

「いや、一応お医者さんに見てもらえよ。」

「そうだぞ、伊之助。気づいてないだけでどこかしらに異常があるかもしれない。」

「君たち私と出会って未だ一日も経ってないよね?」



そこまで尋問しなくてもいいじゃんか。

それより今1番の問題は伊之助くん?が私の顔を見て何も反応してないこと。




「なんで……平気なの?」

「逆になんでお前の顔見て平気だとおかしいんだよ。」



不思議そうに私の顔をじろじろ見てくる伊之助くん。



「あれ?私がおかしいのかな?…………ちょっと我妻君。」

「ん?……どわぁあ!」

「あっ、良かった。不細工になったのかと。」

「善逸!ちょっ、A!善逸で顔の状態を確認するな!」




もしかして私の顔がおかしくなったのかと思い我妻君と目を合わせれば彼は鼻血を出してぶっ倒れた。




「でも、何で……」

「そうか、伊之助は山育ちで猪と日々を過ごしたから人間の顔とかあんまり興味ないのか。」

「山育ちスゲーなおい。」




猪って……言葉通り彼は野生児なんだろう。

そして当の本人は「これが化け物の顔……」と、低い声で呟きながら私の頬っぺをつねったりつついたりしてくる。


母親や身内ですら腰を抜かして私の顔を直視することは出来なかったので何だか………






「ありがとう………」

「あ"ぁ?」

「伊之助君はすごいね。」



頭を撫でれば彼は急に暖かいホワホワした雰囲気を出し始めた。



「ねぇ、伊之助君の素顔も見せてよ。」

「なんでだよ。」

「私も見せたし良いでしょ?」



そう言うと彼はしぶしぶ被り物に手を伸ばして取ろうとしてくれた。



「………………ぐはっ!」

「A!?」

「どうした北河!」






……………お前もめっちゃ顔ええやんけ!



その日、私は初めて美しいもの見て倒れました。

美しくて失神するとかありえないなぁ……とか思ってたけどようやく理解した。


ごめんね、不死川さん。鼻血を出してぶっ倒れたの馬鹿にして。

肆拾陸話 友の概念→←肆拾肆話 猪男



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ぽてちまる(プロフ) - 夜にコメントしちゃってすみませんでした!!ありがとうございます^ ^これからも楽しく読ませて頂きます!応援してます!! (2020年5月2日 3時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - ぽてちまるさん» 指摘ありがとうございます!恐らくこれで見れるようなったと思います!すみませんm(_ _)m (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - シウさん» 編集遅れました!おそらく見れるようになったと思います…(><) (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
ぽてちまる(プロフ) - 私も見れてないです…(汗)気になる!!^ ^ (2020年5月2日 2時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - イメージ画像が見られません( ; ; ) (2020年4月20日 1時) (レス) id: 4722f65ee6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AOI 3 | 作成日時:2019年11月23日 19時

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