肆拾弐話 無害な鬼 ページ43
「禰豆子！？」
「禰豆子ちゃん！？」
ゆっくりと鬼は立ち上がると血を流す私の方へとやって来る。
「やっぱり……これだから鬼は醜い。」
私の腕に飛びかかった瞬間その頸を落としてやる！
「ダメだ！禰豆子！戻って来い！」
もう遅い。
刀を握り締めて斬る準備をする。
さぁ……来い！
.
.
ポンッ
「は？」
「んーん〜」
何故私は鬼に頭を撫でられて……
「女の子が無闇やたらに体に傷をつけるな！急いで手当をするぞ。」
唖然とし、固まってしまった私の元へ耳飾りをつけた少年は心配そうに近ずいて割れ物に触るように優しく私の腕を掴んで座らせる。
「んー。」
「触るな鬼…！」
「コラ禰豆子！…多分禰豆子は君を家族だと思っているんだと思う。」
「家族？」
「あぁ。だから傷ついた君を見て妹と重ねて頭を撫でたんだろう。」
撫でられた頭を触る。
ぼーっとする私を見て手当をしながら彼は微笑む。
「君からは憎しみの匂いがするがそれ以上に優しい匂いがする。俺の話を聴いてくれてありがとう。」
「………………別に。」
「……つぅか炭治郎！何お前この子の手を握ってんの！？その場所交代しろや！」
先程まで黙っていた金髪君は急に怒り始める。
「えへへー俺は我妻善逸。君の名前は？」
「……吟河A。」
「Aか！いい名前だな。俺は竈門炭治郎。よろしくな、A。」
笑顔を浮かべる彼から視線を外す。
どうもこう言う当たり障りの無さすぎる子はいじりがいもなく苦手だ。
「というか見るの二回目だけどAちゃん相変わらずとんでもない美人だね！」
「そうだな。綺麗すぎて気絶したのは生まれて初めてだ！」
「そりゃそうだろうね。」
毒気のない彼らを見て鬼がいると言うのに緊張感をなくしてしまった。
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ぽてちまる(プロフ) - 夜にコメントしちゃってすみませんでした！！ありがとうございます^ ^これからも楽しく読ませて頂きます！応援してます！！ (2020年5月2日 3時) (
レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
AOI３(プロフ) - ぽてちまるさん» 指摘ありがとうございます！恐らくこれで見れるようなったと思います！すみませんm(_ _)m (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
AOI３(プロフ) - シウさん» 編集遅れました！おそらく見れるようになったと思います…(＞＜) (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
ぽてちまる(プロフ) - 私も見れてないです…（汗）気になる！！^ ^ (2020年5月2日 2時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - イメージ画像が見られません（ ; ; ） (2020年4月20日 1時) (レス) id: 4722f65ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AOI 3
| 作成日時：2019年11月23日 19時
